タカラトミー、第1四半期決算は営業益23%減の16億円 「トランスフォーマー」輸出伸長、「ポケモンメザスタ」好調続く 物流費や原価上昇が収益圧迫

タカラトミー<7867>は、本日(8月9日)、2023年3月期 第1四半期(22年4月~22年6月)の連結決算を発表し、売上高395億5200万円(前年同期比12.8%増)、営業利益16億6500万円(同22.5%減)、経常利益13億3500万円(同37.7%減)、最終利益7億3500万円(同75.6%減)と増収減益だった。

・売上高:395億5200万円(同12.8%増)
・営業利益:16億6500万円(同22.5%減)
・経常利益:13億3500万円(同37.7%減)
・最終利益:7億3500万円(同75.6%減)

売上高については、玩具出荷が堅調に推移し、タカラトミーアーツが展開するアミューズメントマシンとガチャの人気が継続したことに加え、小売事業キデイランドの販売が伸長したことから増収を達成した。

営業利益については、海外拠点の物流費上昇、プロダクトミックスの変化や為替による原価率の悪化などが収益が圧迫した。経常利益は主に為替差損が発生したことが響いた。最終利益の減少率が大きいが、これは前年同期において固定資産の事務所用不動産を譲渡し、その譲渡益として特別利益18億8400万円を計上したため。

主要な製品別の状況は以下の通り。

「トミカ」についてはレバーやハンドルを操作するドライブコースの「キミが運転!トミカわくわくドライブ」、「プラレール」については多様なレイアウトを組むことができる「夢中をキミに!プラレールベストセレクションセット」などの新商品を展開し、好評を博した。

また、前期において販売が伸長したトレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」は今期発売20周年を迎え、引き続き堅調な販売となるとともに、「トランスフォーマー」は海外向け輸出が北米及びアジア等で伸長した。

さらに、新触感液晶玩具「ぷにるんず」はデジタルとリアルの遊びが融合した商品特徴と豊富なキャラクターの魅力から引き続き人気となった。

タカラトミーアーツが展開するアミューズメントマシン「ポケモンメザスタ」が引き続き好調に推移した。同社のガチャ事業では、カプセル玩具市場の人気が高まっている中、ヒットコンテンツを使った関連商品により売上が伸長した。


■2023年3月通期の業績見通し
2023年3月通期の業績は、売上高1700億円(前期比2.8%増)、営業利益120億円(同2.8%減)、経常利益118億円(同6.8%減)、最終利益75億円(同17.7%減)、EPS80.83円を見込む。

・売上高:1700億円(同2.8%増)
・営業利益:120億円(同2.8%減)
・経常利益:118億円(同6.8%減)
・最終利益:75億円(同17.7%減)
・EPS:80.83円

計画に対する進捗率は、売上高23.3%、営業利益13.9%、経常利益11.3%、最終利益9.8%となっている。

・売上高:23.3%
・営業利益:13.9%
・経常利益:11.3%
・最終利益:9.8%

株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミー
設立
1953年1月
代表者
代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
決算期
3月
直近業績
売上高2083億2600万円、営業利益188億1800万円、経常利益178億700万円、最終利益98億800万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7867
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