ハピネット、第1四半期決算は営業利益2.8%減の11億円…玩具やアミューズメント好調も物流拠点移転が収益圧迫

ハピネット<7552>は、本日(8月9日)、2023年3月期 第1四半期(22年4月~22年6月)の連結決算を発表し、売上高616億8000万円(前年同期比4.0%増)、営業利益11億4800万円(同2.8%減)、経常利益13億2200万円(同1.1%減)、最終利益8億2500万円(同1.9%減)だった。

・売上高:616億8000万円(同4.0%増)
・営業利益:11億4800万円(同2.8%減)
・経常利益:13億2200万円(同1.1%減)
・最終利益:8億2500万円(同1.9%減)

玩具事業やアミューズメント事業が好調に推移したことにより、売上高は前年同期を上回った。利益面については、物流効率の向上と輸送エネルギー削減を目的に、同社の西日本の物流センターを2022年5月より兵庫県尼崎市から大阪府東大阪市に移転したことによる費用の計上などにより、前年同期を下回った。

セグメントごとの経営成績は次のとおり。

①玩具事業
売上高は254億1500万円(同10.8%増)、セグメント利益は6億5500万円(同13.0%減)となった。BANDAI SPIRITSの「一番くじ」関連商品や「ポケモンカードゲーム」などのコンビニエンスストア向け商品が引き続き好調に推移したことにより、売上高は前年同期を上回った。利益面については、物流センターの移転による販売費及び一般管理費の増加などにより、前年同期を下回った。

②映像音楽事業
売上高は165億500万円(同4.6%増)、セグメント利益は1億300万円(同58.5%減)となった。「Snow Man LIVE TOUR2021Mania」などの映像音楽パッケージの新譜の販売が好調に推移したことや、映像メーカー部門において同社出資アニメーション作品の海外販売が伸長したことにより、売上高は前年同期を上回った。利益面については、滞留在庫の評価損失及び同社出資映像作品の投資損失が発生したことにより、前年同期を下回った。

③ビデオゲーム事業
売上高は128億6000万円(同16.7%減)、セグメント利益は1億6000万円(同37.5%減)となった。半導体不足などの影響を受け、ハードの売上が低調に推移していることに加え、ソフトにおいても大きなヒット商品に恵まれなかったことにより、売上高、利益面ともに前年同期を下回った。

④アミューズメント事業
売上高は68億9800万円(同34.5%増)、セグメント利益は5億3300万円(同128.4%増)となった。カプセル玩具の販売が引き続き好調に推移したことに加え、同社運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店拡大も寄与し、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。なお、「ガシャココ」は2022年6月末日時点で52店舗を出店している。


■2023年3月通期の業績見通し
2023年3月通期の業績は、売上高2800億円(前期比0.9%減)、営業利益53億円(同4.9%減)、経常利益55億円(同6.0%減)、最終利益33億円(同7.2%減)、EPS150.08円を見込む。

・売上高:2800億円(同0.9%減)
・営業利益:53億円(同4.9%減)
・経常利益:55億円(同6.0%減)
・最終利益:33億円(同7.2%減)
・EPS:150.08円

計画に対する進捗率は、売上高22.0%、営業利益21.7%、経常利益24.0%、最終利益25.0%となっている。

・売上高:22.0%
・営業利益:21.7%
・経常利益:24.0%
・最終利益:25.0%

株式会社ハピネット
https://www.happinet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ハピネット
設立
1969年6月
代表者
代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
決算期
3月
直近業績
売上高2824億4100万円、営業利益55億7500万円、経常利益58億5300万円、最終利益35億5400万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7552
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