フリュー、第1四半期(4~6月)決算は売上高1.8%増、 営業益42.9%減に 為替の円安でキャラクタMDの商品調達の採算が悪化

  • フリュー<6238>は、5月12日、2023年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、キャラクタMDの受注が好調に推移している一方で、商品の調達がドル建てで円安の影響を大きく受けたことで利益率が低下した。

    売上高81億4200万円(前年同期比1.8%増)
    営業利益6億7900万円(同42.9%減)
    経常利益6億3900万円(同45.8%減)
    最終利益4億1600万円(同48.8%減)

    セグメント別の状況は以下のとおり。

    ①プリントシール事業 売上高16億6000万円(前年同期比10.6%増)、営業利益7000万円(前年同期2億1100万円の赤字)
    まん延防止等重点措置が3月に全国で解除となり、前年同期からはプレイ回数が回復傾向にあるものの戻りは鈍く、厳しい市場環境が続く中、6月に新機種「ルートミー」を発売した。それにより、第1四半期連結累計期間のプレイ回数は766万回(前年同期間は655万回)となった。

    ②コンテンツ・メディア事業 売上高21億1400万円(同4.5%増)、営業利益8億300万円(同7.9%減)
    プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」の有料会員数は季節要因により2022年3月末から一時的に減少し、2022年6月末時点で143万人(2021年6月末時点は142万
    人)となった。カラーコンタクトレンズの販売については、利益確保のため他社商品の販売にかかる広告費を削減し、「LuMia」「ramurie」などの自社ブランドの販売に注力した。データ広告事業については、案件数の増加に伴い、売上が増加した。

    ③キャラクタ・マーチャンダイジング事業 売上高37億500万円(同3.7%増)、営業利益2億3700万円(同71.3%減)
    人気漫画作品、人気アーティストおよび世界的人気ゲームなどの多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行った。商品の生産は主に中国で行っているが、ドル建てでの決済が多く円安の影響を受けている。クレーンゲーム景品は、昨年度ほどの爆発的人気IPはなく、スケールメリットが小さくなり利益率は低下した。その一方でクレーンゲーム市場拡大と複数の人気IPの商品化により売上規模は維持している。海外物販は、中国に加えアメリカへの販路拡大が進んでおり、売上を伸ばした。高価格帯ホビーは、アイテム数の増加などにより売上を伸ばしている。

    ④ゲーム事業 売上高6億6100万円(同26.4%減)、営業利益100万円(同98.7%減)
    家庭用ゲームソフト事業は、4月に他社IPの新作タイトル『バトルスピリッツ コネクテッドバトラーズ』を発売した。ゲームアプリ事業は、女性向け恋愛シミュレーションゲーム市場が縮小傾向にあり、同社グループの売上も前年度を下回っていり。アニメ事業は、TVアニメ「ゆるキャン△」関連を中心とした配信収入や製作委員会の配分金収入がけん引し、見込
    みどおりの進捗となった。

    ■通期予想を下方修正
    なお、2023年3月期通期の連結業績予想については、第1四半期の実績と第2四半期以降の見通しを踏まえて、売上高・利益ともに下方修正を実施しており、以下のとおり。

    売上高366億円(前期比7.5%増)
    営業利益22億4000万円(同39.6%減)
    経常利益22億4000万円(同39.6%減)
    最終利益15億5500万円(同38.9%減)

フリュー株式会社
http://www.furyu.jp/

会社情報

会社名
フリュー株式会社
設立
2007年4月
代表者
代表取締役社長 三嶋 隆
決算期
3月
直近業績
売上高364億円、営業利益21億3100万円、経常利益21億7900万円、最終利益14億4300万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6238
企業データを見る