モブキャストHD、第2四半期(1~6月)決算は1.8億円の営業赤字を計上 『転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記』の売上が競合タイトル登場で低迷
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モブキャストホールディングス<3664>は、8月12日、2022年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表、モバイルゲーム事業で配信中のゲームタイトルが競合タイトルの影響を想定以上に受けた。
売上高18億5600万円(前年同期23億7600万円)
営業損益1億8100万円の赤字(同1億5400万円の赤字)
経常損益2億円の赤字(同1億8600万円の赤字)
最終損益2億400万円の赤字(同1億5400万円の赤字)
※「収益認識に関する会計基準」等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、業績の前年同期比較は開示していない。セグメントごとの状況は以下のとおり。
①モバイルゲーム事業 売上高4億4300万円(前年同期10億2700万円)、営業利益800万円(同5700万円)
『転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~』は継続的に施策を行ったが、2021年10月に開始された競合となる同タイトルの新ゲームの影響を受け、売上が大きく低迷した。一方で、プロ野球最強オーダー編成バトル『モバプロ』の売上は引き続き堅調に推移した。また、これまで日本国内および台湾など一部海外地域で配信中であった『sin 七つの大罪X-TASY』が4月26日より全世界に配信を開始したことにより売上は好調に推移した。加えて、IPコラボレーション企画などのプロデュース案件の成約が下支えとなった。
となりました。②キッチン雑貨事業 売上高14億900万円(前年同期13億3000万円)、営業損益1200万円の赤字(前年同期1900万円の赤字)
2022年4月に「cafeゆとりの空間」大丸神戸店12周年アニバーサリーフェアを開催し、4月15日に「share with Kurihara harumi」を念願の西武池袋本店にオープンしたことなどもあり、売上は好調に推移した。また、Eコマースは今後の成長基盤の確立とセキュリティの改善のために3月1日よりサイトをリニューアルし、コンテンツ開発やCRMの強化を進めている。加えて、3月4日に創刊したパーソナルマガジン「栗原はるみ」を始めとするロイヤリティ収入が好調に推移した。また、前事業年度より取り組んでいる4つの成長戦略の一つである製造プロセスと販売プロセスの構造改革により、製造原価の削減を進めた結果、売上総利益率は前年同期比4.3ポイントの改善となったが、一方で商品の自社在庫化により倉庫費用および配送料が増加した。
■通期予想を下方修正
なお、2022年12月期通期の予想は、第2四半期決算の発表と同時に従来予想からの下方修正が実施されており、以下のとおり。売上高37億9100万円(前期比16.4%減)
営業損益3億1500万円の赤字(前期3億7300万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664