ブシロード、「スターダム」の売上は10億円突破 2年半で5倍強に急成長しいまや「世界一の女子プロレス団体」(木谷社長) 新日と合わせて売上高100億円の計画も

ブシロード<7803>の木谷高明社長(写真)は、この日(8月18日)、飛行船シアターで開催した2022年6月通期の決算と中期経営計画の説明会において、女子プロレス団体「スターダム」について、売上高が10億円に到達したことを明かし、「世界一の女子プロレス団体だ」と述べた。2019年12月に同社グループに加わったときは1億8000万円ほどの売上だったとのことだが、わずか2年半で5倍以上に急激に伸びたことになる。売上だけでなく、「利益もしっかりと出している」。

スターダム買収の狙いについて、「オリンピックなど国際的な大会にみられるように、男性中心だった分野で女性の活躍が増え男女半々となるのが世界的な流れだ。この中で男性分野で大きな市場が出来ているのに、女性分野ではまだ大きくなっていない領域は狙い目と考えていた」と語った。

さらに新日本プロレスが海外で興行を行うと、「なぜ女性の試合はないのか」とよく聞かれることも大きな要因だったという。まだ日本では聞かれることはないが、いずれこうした質問が出てくる時代が来ると考えたそうだ。

最後の質疑応答では、中期経営計画の最終年度である26年6月期には新日本プロレスと合わせて売上高100億円を目指す計画も明かした。興行収入への依存度は大きいが、事業を横展開することで伸ばしていく考え。そのひとつであるYouTubeチャンネルの再生数が非常に伸びており、チャンネルのMAU(月次アクティブユーザー数)は550万人を突破。「テンポ感が速く、スピーディに動画が出せている」と評価し、スターダムの事業展開の可能性は無限にあると期待を寄せた。