ブシロード<7803>でゲーム事業を管掌する取締役の広瀬和彦氏(写真)は、本日(8月18日)に開催した決算説明会で、同社ならではの特徴を生かした形でゲーム事業の成長を目指していく考えを示した。同社のゲーム事業については、2012年に「ブシモ」を立ち上げ、スマホゲームを中心に事業展開してきたが、近年は市場の成熟化を受けて伸び悩んでいる。
その打開策の一つとして、新しい挑戦としてコンソールゲームに進出しているが、スマホゲームに関してはIPタイトルで大きな成果をあげてきた強みを生かした事業展開を行っていく考えだ。
市場の成熟化が意識される中、有力IPであってもスマホゲーム化に躊躇するケースが増えているそうで、「これまでチャレンジできなかったIPにアプローチするチャンス」ととらえているという。
また、自社で開発部隊を持たないという、一見すると短所にも見える特徴も活かす。中国で当局の規制で新規タイトルがリリースしづらくなっていることから、「開発・運用力の優れた中国のスマホゲーム会社が日本市場を注視している」。こうした海外企業との協業も積極的に展開していきたい、としている。
どのようなIPを使い、そしてどのディベロッパーと組むことになるのか注目されるところだが、広瀬氏は、「ゲーム事業の戦略や、ゲームの具体的な内容などについては後日発表したい」と述べるにとどめた。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803