米国のマージモバイルゲームは消費支出1.7億ドルに迫る急成長ぶり示す 新型コロナでDL数急増、市場の変化早く競争も熾烈【Sensor Tower調査】
Sensor Towerは、この日(8月24日)、「2022年の世界マージモバイルゲーム市場インサイト」を公開した。レポートでは、マージ(合計)モバイルゲームの世界および各国のダウンロード数と収益、また人気テーマとスタイル、そして市場別の成果を分析し、成功を収めたマージモバイルゲーム広告とマネタイズ法も紹介している。
マージモバイルゲームは最速の成長を見せるパズルサブカテゴリー
2019年から2022年上半期にかけて、マージモバイルゲームは世界収益が成長が最も速いパズルモバイルゲームのサブカテゴリーとなった。2022年第1四半期の世界収益は、前年同期比で16%成長し、これは2019年の同じ時期に比べ3倍近い数値。2017년から現在までの世界マージモバイルゲームの累計収益は、15億ドルにのぼる。
マージモバイルゲームはダウンロード数においても世界で良い成果を収めている。2020年の第2四半期から第3四半期にかけて大きな伸びを見せ、2022年の第2四半期の時点で、世界におけるマージモバイルゲームのダウンロード数は、合計4億件近くを記録した。
コロナ禍は収益とダウンロード数を急促進
世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年第2四半期のマージモバイルゲーム収益は急上昇し、前の同じ期間より36%成長した。2021年第2四半期以降はやや落ち込んだが、依然としてコロナ禍以前より高い水準を維持している。
2020年第3四半期、マージモバイルゲームダウンロード数は前の同じ期間に比べ141%成長し、6200万件に迫る過去最高を記録した。コロナの影響以外にも、MeetJoy Studioの新規タイトルである『Puppy Town - Merge』のダウンロード数も伸びたことも大きな要因となった。2021年第3四半期のマージモバイルゲームダウンロード数は、前年同期比で52%まで落ち込みしたが、依然としてコロナ禍以前よりは高い水準となっている。
アメリカはマージモバイルゲームの主要市場
2022年上半期アメリカのマージモバイルゲームのユーザー支出は1億7000万ドルに迫り、世界におけるマージモバイルゲーム総支出の62%を占めている。これは2位のイギリスより12倍も高い数値となっている。『マージドラゴン(Merge Dragons!)』、『エバーマージキングダム(EverMerge)』、『コンビマンション(Merge Mansion)』は、ほとんどの国で収益TOP3を占めている。
アメリカはマージモバイルゲームの最大市場であり、その世界ダウンロード数は19%を占めている。517万件を記録したのインドが2位、それ以外にも、ブラジル、ロシア、ヨーロッパなどで比較的人気のトレンドとなっている。
マージモバイルゲームは変化が速く競争が熾烈
上位マージモバイルゲームの収益競争が激化するなか、2020年から2022年上半期にかけて『マージドラゴン(Merge Dragons!)』は安定的に収益ランキング1位を維持している。また『コンビマンション(Merge Mansion)』の収益ランキングが大きく上昇し、2020年から2022年上半期にかけて、8位から2位まで上昇した。
ダウンロード数Top10のうち、マージモバイルゲームジャンルの変化が最も速くなっている。2022年上半期には、マージモバイルゲームの代表作とも呼べる『Puppy Town - Merge』がランキングTOP10圏外となり、『コンビマンション(Merge Mansion)』がダウンロード数ランキング1位に浮上した。
詳細情報は同社ウェブサイトに記載している:
https://sensortower.com/ja/blog/state-of-merge-games-2022-report-JP
https://go.sensortower.com/merge-games-2022-report-japan.html