スマートフォンゲームにおいて、ハイパーカジュアルゲームというジャンルは、2017年頃から台頭し始めており、今やグローバルでの市場規模が20 ~25億ドルに達すると予測されている。
ハイパーカジュアルゲームは、国籍や世代、性別を問わず遊ぶことができる「ユニバーサルデザイン」で設計されたゲームであり、その特性から全世界から日々新しいゲームが配信されている。
日本においても、カヤック社や東京通信社など、多くの企業がグローバル配信にてハイパーカジュアルゲームを配信されている。
そんな中、TikTok for BusinessのアドネットワークPangleから、カジュアルゲーム開発者向けのPlaybool「ハイパーカジュアルゲーム インデックスインサイト2022」が公開された。
ハイパーカジュアルゲームの現状や今後はどのようになっていくのか。本Playbookでは日本におけるカジュアルゲーム成長のバックグラウンドから収益化の方法、今後の展望まで解説されており、本稿ではその一部を紹介していく。
日本でのカジュアルゲームの盛り上がりとその要因は?
ハイパーカジュアルゲームといえば、前述した「ユニバーサルデザイン」のほかに、アプリ内広告による収益化が主なマネタイズ手法になる。マーケターや開発者からはIAA()ゲームと言われることもあるが、そのモデルは従来から存在していた。
アプリ内課金の他に、ゲームの最下部にバナーを設置するなど、アプリ内広告自体は存在していたが、そのCPMなどのパフォーマンスは高くなく、その広告だけで収益を成立させるのは至難の業であった。
しかし、その後「動画リワード広告」が台頭することで、新しいモデルとして確立される。この「動画リワード広告」が広まったことにより、カジュアルゲームが一つの市場として盛り上がっていくこととなる。
日本国内をはじめ、カジュアルゲームが勃興し始めるが、現在のハイパーカジュアルゲームとは異なったモデルであった。
その後、ストアプラットフォームの規制などもあり、紆余曲折を経て台頭してきたのがハイパーカジュアルゲームといえよう。Playbookでは、そこに三つの要素があると示している。
それは、「インタースティシャル動画広告の誕生と普及」、「メディエーションプラットフォームの普及」、「ハイパーカジュアルゲームのビジネスモデルの普及」を挙げている。
Playbookではそれぞれの特徴やその要因について丁寧に解説がされている。今までハイパーカジュアルゲームを開発したことがない人に対しても解説されているので、気になる人は、以下URLより詳細をダウンロードしてみてほしい。
収益化モデルを支える多様な広告事例を一挙紹介
前述では、広告の進化によってハイパーカジュアルゲームのモデルが普及したと紹介したが、本Playbookではその広告の動画導入事例も紹介されているので、ここでもいくつか紹介していく。
■動画リワード導入例:ログインボーナス
■動画リワード導入例:ルーレット/ガチャ
■静止画広告導入例:320×50サイズ 画面上部(下部)バナー広告
■静止画広告導入例:320×50サイズ ロード時の待ち時間
■静止画広告導入例:320×50サイズ 次ステージ選択画面
■インタースティシャル広告導入例:ステージとステージの間
他にも様々な導入事例やその設計方法も解説されている。広告の表示頻度など、設計の参考にしたい人は以下URLより詳細をダウンロードしてみてほしい。
ハイパーカジュアルゲームの今後とは
Playbookでは、ハイパーカジュアルゲームにおける今後の展望についても解説されている。
ハイパーカジュアルゲーム市場は日本国内においても2020年から2021年にかけて多くの事業者が参入していた。
その性質から、ゲームデザインのクリエイティビティのほか、ビジネスモデルを理解したマーケティング戦略も求められており、その参入ハードルは以前よりも高くなってきているのは事実だという。
ただ、そんなハイパーカジュアルゲーム市場は、今後新しく参入するチャンスがないかというとそんなことはない。
まだまだツールの活用やモデルを理解したマーケティングとゲームデザインを組み合わせることで、小規模の事業者でもチャンスはあるそうだ。
他にも、パブリッシング事業者と連携を行うことで、参入障壁を低くすることも可能だ。パブリッシング事業者にゲームを供給し、パブリッシング事業者がテストを行うといった形にてゲームをリリースしていく取り組みだ。収益はレベニューシェアという形となり、成功すればユーザー確保のためのコストなどが少なくなり、チャレンジしやすくなる。
Playbookではこれからのハイパーカジュアルゲーム展開におけるヒントも紹介されている。これまでの成功事例や事業者によるTipsなども紹介されているので、ハイパーカジュアルゲームの参入を検討している事業者も一度参入して諦めてしまった事業者もPlaybookの情報を参考に、今一度チャレンジしてみてはいかがだろうか。
なお、Pangleでは現在、特設ページ「アプリ成長学園」も公開中だ。アプリ内のマネタイズやユーザー獲得における事例や情報が紹介されているので、こちらもチェックしてみて欲しい。
・Pangleについて
TikTok for Businessのモバイルアプリ向けアドネットワークPangleは、TikTok for Businessに集まる膨大な広告ニーズに対応した配信サービ スを提供し、 あらゆるジャンルのアプリ開発者とパブリッシャーの収益化を実現 します。
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