Aiming、第3四半期の決算を10月28日15時より発表 『DQタクト』減収や『ダンまち』スキーム変更、新作開発費の先行負担で赤字に

Aiming<3911>は、2022年12月期 第3四半期(22年7~9月)の決算を10月28日15時より開示する予定。今回は、決算説明会や説明動画の配信は行わず、資料のみをコーポレートサイトなどに掲載するとしている。第3四半期累計の業績については、売上高92億9100万円(前年同期比1.1%増)、営業利益1800万円(同98.6%減)、経常利益3000万円(同97.5%減)、最終利益1800万円(同98.2%減)を計画している。

・売上高:92億9100万円(同1.1%増)
・営業利益:1800万円(同98.6%減)
・経常利益:3000万円(同97.5%減)
・最終利益:1800万円(同98.2%減)

今年7月に発表した6月中間期の決算は、売上高63億8200万円(前年同期比5.0%増)、営業利益4億9300万円(同48.4%減)、経常利益5億0500万円(同44.3%減)、最終利益4億0400万円(同47.4%減)だった。

・売上高:63億8200万円(同5.0%増)
・営業利益:4億9300万円(同48.4%減)
・経常利益:5億0500万円(同44.3%減)
・最終利益:4億0400万円(同47.4%減)

両者を比べると、第3四半期で売上と利益が中間期から大きく落ち込むことがわかるが、この点の説明については決算説明会のレポートから再掲する。全体的に見ると保守的な予想と見受けられるが、どういった着地になるか注目される。

 

『ドラゴンクエストタクト』の2周年イベントが開催となるものの、8月半ば以降は周年イベントの反動で減少する可能性を見ているため、大きく伸びるとは見込んでいないという。流石に保守的すぎるようにもみえるが、同社としては、『ドラゴンクエストタクト』の収益見通しは慎重に立てているとした。

さらに、KLab<3656>から受託開発していた『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』アニメーションシリーズの新作ゲームについても、受託からビジネススキームの変更で合意しており、受託関連の売上が止まることになる。

費用面では、『新作アニメ系 プロジェクト S』(編集注:陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデンとみられる)の開発が佳境に入り、開発費が増える見通し。アニメ製作委員会との契約締結が完了するまで先行してAimingが開発費を負担している。契約締結後、費用負担が戻される見通し。題材とする作品については開示はなかった。

また、『銀河英雄伝説 Die Neue Saga(仮)』についても開発フェーズが進行しており、来期(2023年12月期)に向かって費用が増えていく、との見方も示した。さらに2周年を迎える『ドラゴンクエストタクト』の広告宣伝費も増えるとのこと。

椎葉社長は「受託で計上していた売上が減ることに加えて、複数の新作タイトルの開発が佳境に入って開発費が増えるなど大きなインパクトが重なったため、第3四半期は赤字となる見通し。『ドラゴンクエストタクト』が順調なうちに次の利益貢献が期待できるタイトルをしっかり準備したい。前向きな成長への投資だ」と述べた。