【ゲーム株概況(10/20)】BOIが異彩を放つ連日のS高 子会社がNFTサービス事業を開始すると発表のコムシードは大引けにかけて急騰
10月20日の東京株式市場では、日経平均は3日ぶりに反落し、前日比250.42円安の2万7006.96円で取引を終えた。米国の長期金利が2008年以来の水準まで上昇したことで、景気後退懸念からの売り物が先行したものの、中国が新型コロナウイルス感染対策の規制緩和の検討を行っているとの観測もあって、下値は限定的なものにとどまった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、新作『メメントモリ』がApp Storeのセールスランキングで3位まで上昇したバンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>が連日のストップ高と異彩を放つ強さを見せたほか、コムシード<3739>が大引けにかけて一気に500円台まで買われた。
コムシードは、この日の15時に連結子会社CommSeed Koreaがソーシャルカジノプロジェクトに関連した新規事業としてNFTサービス事業を開始すると発表したが、同社は名古屋証券取引所のネクスト市場の上場銘柄であり、取引時間が15時30分まであることから、この日の株価にダイレクトに反応が出る形となったようだ。
ほか、ボルテージ<3639>やシリコンスタジオ<3907>、エヌジェイHD<9421>などが買われた。
半面、東京通信<7359>の下げがきつく、KLab<3656>やブシロード<7803>、サイバーステップ<3810>なども売られた。KLabは、先日、新感覚ブロックチェーンゲーム『キャプテン翼 -RIVALS-』の年内ローンチ予定を発表したが、目先の材料出尽くしとみた売り物に押される形になっているようだ。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
- 設立
- 2006年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 樋口 智裕
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4393
会社情報
- 会社名
- コムシード株式会社
- 設立
- 1991年12月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 塚原 謙次
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高20億9400万円、営業利益3500万円、経常利益1800万円、最終損益6000万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 名証ネクスト
- 証券コード
- 3789