【新規上場】ウェルプレイド・ライゼストが11月30日に東証グロースに新規上場 カヤック傘下のeスポーツ専門会社

柴田正之 編集部記者
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  • 東京証券取引所は、10月25日、カヤック<3904>の子会社でeスポーツ事業を手掛けるウェルプレイド・ライゼストの11月30日付での東証グロース市場への上場を承認した。市場コードは「9565」で、主幹事証券はSBI証券。

    同社は、カヤック傘下のeスポーツ専門会社であるウェルプレイドとeスポーツエンターテイメント事業を展開するRIZeST(ライゼスト)が2021年2月に合併して現体制となった企業。eスポーツイベントを企画・運営することなどによりクライアントに様々な価値を提供する「クライアントワークサービス」、eスポーツ選手・実況者・解説者・インフルエンサーなどの「人」のサポートを軸とした「パートナーソリューションサービス」、eスポーツの新たな価値を創造していくための新規事業をつくりあげる「ビジネスデザインサービス」を提供している。

    直近の業績を見てみると、2021年10月期の業績は売上高16億7100万円(前年度比101.1%増)、営業利益1億2800万円(同3047.5%増)、経常利益1億3100万円(同1468.8%増)、最終利益8200万円(前年度800万円の赤字)となっている。これは市場の成長に加え、期中に前述のとおりウェルプレイド(存続会社)とRIZeST(吸収会社)が合併した影響が大きいものとなっている。

    また、足元の2022年10月期の第3四半期までの累計(11~7月)業績の実績を見てみると、売上高は13億6100万円、営業利益7800万円、経常利益9300万円、四半期純利益5500万円となっている。

    ちなみに以下は、業績の参考値となるウェルプレイドとRIZeSTの業績の合算値の推移となるが、やや波はあるものの、右肩上がりの成長トレンドととらえることができそうだ。

今回の上場では、新株発行を通じて概算で1億8688万円を調達する。調達資金は、事業拡大に係る採用費及び人件費に3000万円、借入金返済に8000万円、新規サービスへの投資資金に7688万円を充当する予定だ。

なお、想定発行価格1070円と、上場時発行済株式数270万株で計算すると時価総額は28億8900万円となる見通し。

【株主構成】

株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
企業データを見る
GLOE株式会社
https://gloe.jp

会社情報

会社名
GLOE株式会社
設立
2015年11月
代表者
代表取締役 谷田 優也/代表取締役 髙尾 恭平/代表取締役 古澤 明仁
決算期
10月
直近業績
売上高22億6400万円、営業利益1400万円、経常利益100万円、最終損益500万円の赤字(2023年10月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
9565
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