東映アニメ、第2四半期(4~9月)決算は売上高42%増、営業益27%増 8月公開の映画「ONE PIECE FILM RED」などの寄与で上期として最高業績に

  • 東映アニメーション<4816>は、10月27日、2023年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、6月公開の映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」、8月公開の映画「ONE PIECE FILM RED」などの大ヒットもあり、上半期としての過去最高の売上高、利益を計上した。

    売上高424億5000万円(前年同期比42.7%増)
    営業利益141億9400万円(同27.4%増)
    経常利益155億2400万円(同40.1%増)
    最終利益115億2100万円(同41.5%増)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①映像製作・販売事業 売上高198億4700万円(前年同期比68.4%増)、セグメント利益63億5300万円(同37.7%増)
    「劇場アニメ」は、映画「ONE PIECE FILM RED」の記録的ヒットなどにより、大幅な増収を達成した。 「テレビアニメ」は、ゲーム向け音声製作が好調に稼働したものの、放映作品数は減少したこと等から若干の減収となった。

    「コンテンツ」は、前年同期好調に稼働した映画「魔女見習いをさがして」や「デジモンアドベンチャー」シリーズのブルーレイ・DVDの反動減などにより減収となった。 「海外映像」は、映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」、映画「ONE PIECE FILM RED」の海外上映権販売に加えて、海外映像配信権販売が好調に稼働したことから、大幅な増収となった。

    ②版権事業 売上高204億3200万円(同22.1%増)、セグメント利益96億5400万円(同15.2%増)
    「国内版権」は、「ワンピース」や「ドラゴンボール」シリーズなどの商品化権販売、特に両作品の劇場公開向け販売促進が好調に稼働したことから、大幅な増収となった。一方、 「海外版権」は、「ワンピース」のゲーム化権販売に加え、「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」「デジモンアドベンチャー」シリーズの商品化権販売が好調に稼働したことから、大幅な増収となった。

    ③商品販売事業 売上高15億1600万円(同55.0%増)、セグメント損益4500万円の赤字(前年同期1億800万円の赤字)
    「ワンピース」のショップ事業や「美少女戦士セーラームーン」シリーズの商品販売が好調に稼働したことなどから増収となったが、コロナ禍前の水準には至らなかった。

    ④その他事業 売上高7億7400万円(同177.5%増)、セグメント利益7600万円(前年同期1億5700万円の赤字)
    「ワールドトリガー」や「ワンピース」の催事が好調に稼働したことから増収となった。

    ■通期予想は10月21日に増額済み
    2023年3月期通期の連結業績予想は、10月21日に従来予想からの上方修正を発表しており、以下のとおり。

    売上高760億円(前期比33.3%増)
    営業利益235億円(同29.8%増)
    経常利益250億円(同32.8%増)
    最終利益180億円(同40.4%増)

東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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