セガサミーHD、9月中間決算は経常益16.6%減の123億円 遊技機好調、リゾートの赤字縮小もゲームが苦戦 『プロセカ』は好調持続

セガサミーホールディングス<6460>は、本日(10月31日)、第2四半期累計(22年4月~22年9月)の連結決算を発表し、売上高1500億9500万円(前年同期比11.3%増)、営業利益95億7400万円(同34.8%減)、経常利益123億円(同16.6%減)、最終利益96億1900万円(同19.9%減)と増収減益だった。

・売上高:1500億9500万円(同11.3%増)
・営業利益:95億7400万円(同34.8%減)
・経常利益:123億円(同16.6%減)
・最終利益:96億1900万円(同19.9%減)

 
パチンコ・パチスロを展開する遊技機事業が黒字転換したほか、リゾート事業についても赤字幅が縮小したものの、ゲーム事業が減益となったことが響いた。

 

《エンタテインメントコンテンツ事業》
売上高は1166億2900万円(同8.5%増)、経常利益は172億4600万円(同24.1%減)となった。

コンシューマ分野では、フルゲームにおいて、新作タイトルとして『ソウルハッカーズ2』と『Two Point Campus』を販売し、販売本数は1014万本(前期は1404万本の販売)となった。F2Pにおいては、既存タイトル『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』が引き続き好調に推移した。アミューズメント機器分野では、UFOキャッチャーシリーズやプライズ等を中心に販売した。

映像・玩具分野では、映像において、劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の配分収入等を計上したほか、玩具において『カメラもIN!マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコン プレミアムプラス デコ』等の新製品や定番製品を販売した。


《遊技機事業》
売上高は275億3400万円(同18.0%増)、経常利益は20億1100万円(前年同期は経常損失13億2400万円)となった。

パチスロ機では、3万4000台の販売(前年同期は3万1000台の販売)となった。7月に販売した当グループ初の6.5号機である『パチスロ甲鉄城のカバネリ』については、販売及び稼働面で好調に推移している。パチンコ機では、『Pモンスターハンターダブルクロス 連続狩猟ver.』等の販売を行い、2万3000台の販売(前年同期は2万3000台の販売)となった。販売したタイトルについては、すべて計画以上の販売台数となり概ね順調に推移した。


《リゾート事業》
売上高は56億4900万円(同47.4%増)、経常損失は23億9200万円(前年同期は経常損失39億5500万円)となった。

リゾート事業では、『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、政府や独自の観光需要喚起策が寄与し、第2四半期の施設利用者数が新型コロナウイルス感染症拡大前の2020年3月期第2四半期を上回る等、個人客を中心に需要の高さが見られた。

海外では、PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.(同社持分法適用関連会社)が運営する『パラダイスシティ』において、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う各国の渡航制限の影響等により、2022年1月~6月のドロップ額(チップ購入額)が2020年1月~6月と比較して29.0%、カジノ来場者数は47.5%となる等、引き続き低調に推移した。一方で、2022年6月以降渡航制限が一部緩和したことから、日本人VIP客数に回復の兆しが見られた。
※PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.は12月決算のため3ヶ月遅れで計上

■2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の業績は、売上高3750億円(前期比16.8%増)、営業利益400億円(同24.8%増)、経常利益400億円(同20.0%増)、最終利益280億円(同24.4%減)、EPS126.83円を見込む。

・売上高:3750億円(同16.8%増)
・営業利益:400億円(同24.8%増)
・経常利益:400億円(同20.0%増)
・最終利益:280億円(同24.4%減)
・EPS:126.83円

計画に対する進捗率は、売上高40.0%、営業利益23.9%、経常利益30.8%、最終利益34.4%となっている。

・売上高:40.0%
・営業利益:23.9%
・経常利益:30.8%
・最終利益:34.4%

《エンタテインメントコンテンツ事業》
コンシューマ分野では、フルゲームにおいて第3四半期以降、新作タイトルの投入を本格化していく。大型新作『ソニックフロンティア』の販売拡大に取り組むほか、ペルソナシリーズのリマスター版となる『ペルソナ5ザ・ロイヤル』、『ペルソナ3ポータブル』、『ペルソナ4ザ・ゴールデン』をはじめ、『Football Manager2023』、『龍が如く 維新! 極』、『Company of Heroes3』、『Endless Dungeon』等の複数の新作タイトルを販売する予定。F2Pにおいては、引き続き既存タイトルの運営強化に取り組むほか、新作1タイトルをリリース予定。

アミューズメント機器分野では、引き続きUFOキャッチャーシリーズやプライズ等の販売を強化していく。映像・玩具分野では、映像分野において各種映像制作や配信等による収入を予定しているほか、玩具分野において新製品及び定番製品の販売を予定している。

なお、今後の経営環境として、コンシューマ分野においては、物価上昇や人財流動化等の影響に伴う開発コストの上昇及び開発期間の長期化について注視が必要だが、現時点で大きな影響はない。

アミューズメント機器分野においては、プライズカテゴリーへの需要が継続しているものの、サプライチェーンの混乱や為替変動、原材料の高騰による影響については注視が必要。


《遊技機事業》
遊技機事業では、第3四半期以降、主力タイトルの投入を本格化していく。パチスロ機については、『パチスロハードボイルド』や『パチスロ幼女戦記』等、稼働が好調である6.5号機を引き続き投入していく。パチンコ機についても、『P七つの大罪2』や『P TIGER & BUNNY ~完全無欠WILDスペック~』をはじめ、複数タイトルを投入していく。今後導入予定のスマートパチスロ及びスマートパチンコについても積極的に投入し、「稼働・設置・販売シェア」の向上に努めていく。なお、部材調達については引き続き注視が必要であり、適宜対応を進めていく。


《リゾート事業》
リゾート事業では、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限の緩和を前提に収益が回復することを見込んでいる。国内の『フェニックス・シーガイア・リゾート』においては、引き続きCRM強化等の独自の施策にも取り組み、個人客及び団体客の更なる集客強化に努めていく。

海外の『パラダイスシティ』においては、2022年6月以降渡航制限が一部緩和されており、日本人VIPのドロップ額については2022年8月から9月にかけて急速に回復している。今後も高い需要が見込まれるため、引き続きマーケティングの強化等、集客強化に取り組んでいく。

セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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