グリー、第1四半期決算は営業益2%増の15億8400万円 『ヘブバン』などスマホゲーム好調でゲーム事業は予想上回るも投資事業が赤字に 為替差益で経常益は大幅増
グリー<3632>は、本日(11月1日)、第1四半期(22年7月~22年9月)の連結決算を発表し、売上高165億9000万円(前年同期比21.3%増)、営業利益15億8400万円(同2.0%増)、経常利益24億2800万円(同46.3%増)、最終利益18億1300万円(同3.2%減)だった。
・売上高:165億9000万円(同21.3%増)
・営業利益:15億8400万円(同2.0%増)
・経常利益:24億2800万円(同46.3%増)
・最終利益:18億1300万円(同3.2%減)
『ヘブンバーンズレッド』を中心にスマホゲームの運用が堅調に推移し、インターネット・エンタメ事業が見通しを上回る大幅な増益を達成したが、前年同期に10億円の営業利益を稼いだ投資事業が一転して赤字となったことが響き、1ケタの営業増益にとどまった。
また、経常利益が大きく伸びたが、為替差益8億6800万円を計上したことによる。また最終利益は減益だが、前年同期に計上された違約金収入7億5400万円に相当するものがなかったため。
セグメント別の状況は以下のとおり。
①インターネット・エンタメ事業
売上高161億3100万円(同30.8%増)、営業利益17億7700万円(同263.5%増)となった。ゲーム・アニメ領域のアプリゲームが堅調に推移した、としている。前回の決算説明会での見通し(10億円台前半)を上回った。
主力とするゲーム・アニメ領域においては、既存スマートフォンゲームの長期運営体制による収益安定化及び海外展開による収益力向上に取り組むとともに、新規アプリゲームの開発を進めてきた。
メタバース領域においては、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」のコンテンツ拡充及びコミュニケーション機能拡充を進めるとともにグローバル展開を進めてきた。
また、コマース・DX領域においては、メディア力強化とSaaS機能強化及び企業のDX支援を進めてきた。
②投資・インキュベーション事業
売上高4億5900万円(同65.9%減)、営業損失1億9300万円(前年同期は営業利益10億6500万円)となった。出資ファンドにおける保有株式の売却による収益が減少した。
投資・インキュベーション事業においては、インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んできたという。
■2023年6月通期の見通し
2023年6月通期の業績見通しは非開示。同社では、事業環境は短期的な変化が激しいことから、業績見通しについて適正かつ合理的な数値の算出が困難であると判断したため、と説明している。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632