MIXI、第2四半期(4~9月)決算は売上高21%増、営業益23%増に IPコラボなどで主力の『モンスト』が好調 「FC東京」連結化も寄与 通期予想を増額修正
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MIXI<2121>は、11月4日、2023年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、主力の『モンスターストライク』が有力IPとのコラボなどにより好調な推移となったほか、プロサッカーチーム「FC東京」を運営する東京フットボールクラブの連結化の影響により、増収、営業増益となった。
なお、最終利益は、一部開発中のゲームタイトルの開発中止による事業撤退損などの特別損失計上で減益となっている。
売上高657億3400万円(前年同期比21.1%増)
営業利益112億4900万円(同23.1%増)
経常利益105億2100万円(同15.7%増)
最終利益19億6000万円(同68.2%減)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①デジタルエンターテインメント事業 売上高476億800万円(前年同期比17.0%増)、セグメント利益205億2400万円(同14.8%増)
主力の『モンスターストライク』が有力IPとのコラボレーションや新たな施策などによりARPUおよびMAUが前年同期を上回ったことで、売上高およびセグメント利益ともに増収増益となった。また、3年ぶりの開催となったオフラインイベント「XFLAG PARK2022」は成功を収め、ユーザーの熱量増加に寄与している。
2022年7月には新作タイトルとして、モンストIPを活用したシリーズ第1弾となる『ゴーストスクランブル』をリリースした。
②スポーツ事業 売上高129億9500万円(同62.4%増)、セグメント損益13億7800万円の赤字(前年同期21億6600万円の赤字)
観戦事業は、2022年2月よりプロサッカーチーム「FC東京」を運営する東京フットボールクラブが新たにグループに加わった。公営競技事業は、スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」およびチャリ・ロトで、オンライン車券販売高が伸びたことで売上を順調に拡大した。また、「TIPSTAR」は、コストの効率化を進め費用の抑制を図ったことで、セグメント損益も改善した。
③ライフスタイル事業 売上高35億800万円(同21.5%増)、セグメント損益2億3300万円の赤字(前年同期4800万円の黒字)
「みてねみまもりGPS」の販売が入学シーズンに伴い好調であったことにより、売上を伸ばした。また、「みてね」が7言語・175の国と地域で展開するなど、海外ユーザー数も全体の3割を超えてきており、ユーザー数は順調に増加した。加えて、2022年10月にはスフィダンテがCONNECTITの株式を取得し、みなし取得として連結子会社化している。年賀状アプリサービスにおいて強固なユーザー基盤を持つ同社と手を組むことで、スマホ年賀状のさらなるシェア拡大及びコスト効率化を進めていく。
④投資事業 売上高15億5100万円(同42.3%減)、セグメント利益11億1200万円(同33.4%減)
同社グループの出資するファンドの損益を取り込んだことと、同社およびアイ・マーキュリーキャピタルの保有する投資有価証券の売却による収益を計上した。■通期売上高、営業利益、経常利益を上方修正
2023年3月期通期の連結業績予想については、上期の好調を受けて業績予想の修正を実施しており、売上高と営業利益、経常利益は従来予想から上方修正されている。ただし、事業撤退損などの特別損失を計上したことで、最終利益は従来予想を据え置いている。
売上高1330億円(前期比1.6%増)
営業利益155億円(同13.0%減)
経常利益155億円(同13.0%減)
最終利益50億円(同51.3%減)
会社情報
- 会社名
- 株式会社MIXI
- 設立
- 1997年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 木村 弘毅
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2121