ぴあ、9月中間決算は営業利益4億円と前年17億円の赤字から黒字転換 音楽公演やスポーツイベントが続々開催、売上高は"過去最高"に

ぴあ<4337>は、本日(11月10日)、第2四半期累計(22年4月~22年9月)の連結決算を発表し、売上高156億円(前年同期比59.7%増)、営業利益4億4000万円(前年同期は17億5400万円の損失)、経常利益3億9000万円(同17億4000万円の損失)、最終利益10億2900万円(同17億2900万円の損失)と大幅増収・黒字転換に成功した。

・売上高:156億円(同59.7%増)
・営業利益:4億4000万円(同17億5400万円の損失)
・経常利益:3億9000万円(同17億4000万円の損失)
・最終利益:10億2900万円(同17億2900万円の損失)

音楽公演の全国ツアーや大規模フェス、プロスポーツの国際大会等の大型案件が続々と開催され、市場の回復に加え、獲得案件数の増加、公演ごとの単価が上昇したことにより、チケット販売も好調に推移した。

加えて、ぴあアリーナMMの稼働日数が増加傾向にあること、出版においては、前期商品が引き続き好調であることにより、「収益認識に関する会計基準」を適用しなかった場合の売上高は960億円規模となり、過去最高の2018年度第2四半期累計の売上高950億6800万円を上回る水準となった。

また、連結子会社であるぴあネクストスコープについて、同社保有株式の一部を朝日新聞社及び日本アジア投資に譲渡したことに伴い、第2四半期累計において、6億7800万円を関係会社株式売却益として特別利益に計上した(株式の譲渡に伴い、社名も「ぴあ朝日ネクストスコープ」に変更した)。借入金の返済も順調に進捗するとともに、現預金残高も246億円を超えて安定的に推移している。

売上貢献したイベント・商品は以下のとおり。

<イベント>
・プロ野球公式戦
・「Mr.Children」
・「リポビタンDチャレンジカップ2022」
・「LADY GAGA」
・「Perfume」
・「Maroon5」
・「SEKAI NO OWARI」
・「ROCK IN JAPAN FES2022」
・「JO1」
・「劇団☆新感線」
・「UVERworld」
・「Fantasy on Ice 2022」
・「WILD BUNCH FEST.2022」

<商品>
・「ジェイソン流お金の増やし方」


■2023年3月期の業績見通し
同時に、2023年3月通期の連結業績予想の上方修正を行い、売上高350億円(前回予想350億円)、営業利益8億円(同7億円)、経常利益6億円(同4億円)、最終利益13億円(同9億5000万円)、EPS85.20円(同62.47円)とした。

・売上高:350億円(前回予想350億円)
・営業利益:8億円(同7億円)
・経常利益:6億円(同4億円)
・最終利益:13億円(同9億5000万円)
・EPS:85.20円(同62.47円)

従来予想からの修正率は、売上高は変わらず、営業利益14.2%増、経常利益50.0%増、最終利益36.8%増となっている。

・売上高:変わらず
・営業利益:14.2%増
・経常利益:50.0%増
・最終利益:36.8%増

集客エンタテインメント市場のコロナ禍からの回復基調により、チケット販売や興行の主催、アリーナの稼働率等が好調に推移した。加えて、営業外収支においては、関係会社の持分損益が改善し、キャッシュ・フローの良化により借入金の返済が進捗し、支払利息が減少した。

また、繰越欠損金の控除上限の特例措置の適用が認められたことにより、対象となる繰越欠損金の繰延税金資産を計上することが可能となったことも最終利益を押し上げた。

なお、通期計画に対する進ちょく率は、売上高44.6%、営業利益55.0%、経常利益65.0%、最終利益79.2%となっている。

・売上高:44.6%
・営業利益:55.0%
・経常利益:65.0%
・最終利益:79.2%