11月10日の東京株式市場では、日経平均は続落。この日は、前日比270円33銭安の2万7446円10銭で取引を終えた。中間選挙で共和党が伸び悩んだことを受けて、軟調だった米国市場の流れを受けて売り優勢で始まった。暗号資産の下落も重しとなった。売り買い一巡後は米国の金融政策を左右する消費者物価指数の発表が控えていることもあり、手控えムードが広がった。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ネクソン<3659>が大幅反発。前日11月10日に発表した第3四半期決算で過去最高の売上収益を記録したことに加え、発行済株式総数の2.9%に相当する2500万株・500億円を上限とする自社株買いを実施することを発表したことが市場から好材料として受け止められた。
アクセル<6730>が年初来高値更新。9月中間決算で、営業利益が前年同期比71.3%増の8億6400万円と伸びたことが好感された。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売が好調だったとのこと。カヤック<3904>も年初来高値更新。
また、資金ショートに直面した仮想通貨交換業者FTXに関して、バイナンス・ホールディングスが買収方針を撤回したことを受けて、ブロックチェーンゲーム関連の一角が売られた。とりわけgumi<3903>の下げがきつく、ワンダープラネット<4199>、クルーズ<2138>、コロプラ<3668>、KLab<3656>などがさえない。
このほか、日本ファルコム<3723>もさえない。2022年9月通期の決算を発表し、売上高が前の期比2.3%増の25億3300万円、営業利益が同3.6%増の14億6000万円と増収増益だったものの、続く2023年9月期の業績見通しについて営業利益が前期比7.5%減の13億5000万円と減益見通しにしたことが嫌気された。