monoAI technology、東証グロース市場に12月20日に新規上場 メタバースプラットフォーム「XR CLOUD」を開発・運営

monoAI technology(モノアイテクノロジー)が12月20日、東京証券取引所グロース市場に新規上場する。市場コードは、「5240」で、主幹事はSMBC日興証券となっている。もともとオンラインゲーム受託開発とゲーム開発ミドルウェアを提供する会社として創業した同社だが、上場後はメタバース関連企業としてマーケットから注目を集めそうだ。

同社は、メタバースプラットフォーム「XR CLOUD」の開発・運営を行っている。「XR CLOUD」は、誰でもどこでも簡単に多人数が同時接続できるメタバースプラットフォーム。PCやスマホ、タブレットとデバイスを選ばず、かつアプリとブラウザと様々な環境からアクセスできる。あらかじめ構築した仮想空間を利用しての採用説明会や懇親会、展示会、会議、ファンイベントなどに利用されている。

また顧客ごとにオーダーメイドで提供するメタバースサービスも行っており、こちらは全体の売上の75%を占めている。顧客ごとの要望に応じてライブや展示会、オンラインゲームなどの開発を行なうほか、ライブや展示会といったイベントの運営と集客代行、運営支援を行っている。バーチャル音楽ライブや同人即売会などで利用された。「XR CLOUD」のOEM供給を行なうため、迅速・安価にメタバースが構築できる点が強みだ。

このほか、「XR CLOUD」の根幹である通信ミドルウェア「モノビットエンジン」の開発・販売、AIを使ったソフトウェア品質保証サービス、キャラクター開発などを行っている。

直近の2021年12月期の業績は、売上高12億91000万円、営業損失1億3600万円、経常損失1億7400万円、最終損失1億8100万円と損失計上を行っていたが、今期は第3四半期(22年1~9月)の累計では、売上高10億9400万円、営業利益4800万円、経常利益4800万円、最終利益4000万円と利益計上を行っている。

なお、新規上場に伴い、6億8300万円を調達する見通し。開発者の人件費に5億5100万円、採用費に1億0700万円、技術開発に活用する研究開発費に2400万円を充当する予定。想定発行価格は1株あたり630円としており、上場時発行済株式992万3220株で計算すると、時価総額は62億5100万円となる。

 

 

monoAI technology株式会社
http://monobit.co.jp/

会社情報

会社名
monoAI technology株式会社
設立
2013年1月
代表者
代表取締役社長 本城 嘉太郎
決算期
12月
上場区分
東証グロース
証券コード
5240
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