株式会社ポケモンは、10月28日、都内某所にて「『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』発売前メディア向けローンチイベント」を開催した。本イベントでは、約3年ぶりとなるシリーズ完全新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』を先んじて体験できたので、その内容についてお届けしていく。
11月18日にNintendo Switch向けタイトルとして発売される『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の舞台となるのは、壮大な自然と色彩豊かな街並みが織りなす「パルデア地方」。ここでは、木々の上や川の中など大自然の至るところに見慣れたポケモンから初めて見かけるポケモンまで、さまざまなポケモンたちが生息している。
▲最大の特徴となっているのは、シリーズ初の“オープンワールド”ということ。フィールドは世界中の隅から隅まで繋がっており、さまざまな野生のポケモンたちが生息している様子が伺える。また、街や学校などの施設も各所に点在している。
▲バトルは従来シリーズ通りのコマンド選択式。画面はこれまでの要素を引き継ぎながらも、バトルがシームレスに発生するので、これまでとは違った雰囲気でバトルを楽しむことができる。
今回の体験では、オープニングからゲームをプレイできたわけではないため、その経緯については伏せられたままだったが、事前に告知されている通り、伝説のポケモン「コライドン」・「ミライドン」に乗ってフィールドを駆け回ることができた。
▲地上を走るだけでなく、海の中上を進んだり、崖を登ったりもできるため、言葉の通り縦横無尽にフィールドを駆け回ることができる。この時点で移動に関してはシリーズ一自由に進化していることが感じられるはずだ。
さて、そんな本作の冒険には大きく分けて3つの物語が用意されており、トレーナーごとに自由な順で進めることができるようになっている。各地のジムを巡ってバッジを集め、チャンピオンランクになることを目指す「チャンピオンロード」、パルデア地方の各地にある珍しい食材“秘伝スパイス”を集めていく「レジェンドルート」、トラブルメーカーの「スター団」との物語が楽しめる「スターダスト★ストリート」など、ストーリーによって異なる特徴の物語が展開する。先述した通り本作はオープンワールドとなっているため、シナリオを進めるだけでなく、気になる場所に寄り道したり、ひたすらバトルでレベルを上げたり、自分だけの冒険を紡ぐことができるようになっている。
■「チャンピオンロード」
▲ジムテストで出されたお題をクリアすることで、ジムリーダーに挑むことができるようになる。
ジムリーダーは、本作の目玉にもなっている要素「テラスタル」を駆使して強力なポケモンを繰り出してくる。「テラスタル」とは、ポケモンたちが宝石のようにキラキラと光り輝く、パルデア地方特有の現象。パルデア地方では全てのポケモンがテラスタルし、特別な力を手に入れることができるため、相手がテラスタルを使用してきたらこちらのポケモンもテラスタルで応戦してみよう。
テラスタルを行うことで、各ポケモンが従来持っているタイプから新たな「テラスタイプ」に変化する。例えば、ノーマルタイプのポケモンがみずタイプにテラスタルすると、ノーマル・みずタイプとなる。これにより、みずタイプの技の威力を上げることができるなど、ポケモンとテラスタイプの組み合わせはさまざまで、苦手なタイプをカバーしたり、得意なタイプの技の威力をさらにを上げたり、これまでに比べて戦略の幅を大きく広げることができる。
▲テラスタイプは全18タイプ存在する。1回のバトルで1度だけ使用することができ、バトルが終了するまで効果が続く。頭部などに出現する王冠のようなテラスタルジュエルの形からテラスタイプの判別が可能となっている。
そうしてジムリーダーを倒してジムバッジを獲得すれば、レベルの高いポケモンも捕獲しやすくなるため、より冒険を進めやすくなるはずだ。
■「レジェンドルート」
ポケモンを元気にする健康料理を研究しているペパーと共に、「秘伝スパイス」という食材を探す「レジェンドルート」。秘伝スパイスは、パルデア地方にしかない大変珍しい食材で、ヌシポケモンに守られており簡単には手に入らない。また、ヌシポケモンは複数の存在が確認されており、通常より体が大きく、強大な力を持っているとのこと。
▲マップを移動している際に近くに「秘伝スパイス」を感知したとペパーから連絡が入る。
▲今回の体験では、超巨大なガケガニに遭遇。一度バトルに勝っただけでは倒しきれず、かなりタフで強力な相手となっているので、準備を万全にしてから挑もう。
■「スターダスト★ストリート」
学校のやんちゃな生徒たちが結成した「スター団」。パルデア地方の各地にアジトがあり、各アジトには組を統率するボスが待ち構えている。また、アジトのボスに挑むためには、大勢のしたっぱたちが繰り出してくるポケモンを倒さなければならない。ここでは、本作から登場する新たな機能「おまかせバトル」を活かした遊びが楽しめる。
▲まずは、おまかせバトルで制限時間内に指定された数のポケモンを倒さなければならない。なお、アジトの攻略には手持ちから3匹のポケモンを選出して挑戦することになる。おまかせバトルは普段から使用できるバトルを簡略化できる機能なので、自分のポケモンよりもかなり低いレベルのポケモンが出現する場所を移動している際など、スムーズに冒険を進めるためにもどんどん使っていこう。
▲アジトの中にある自動販売機で手持ちのポケモンたちを回復させることができる。おまかせバトルでHPが減ったら活用しよう。
▲アジトのボスはかなり手ごわいので、しっかりとレベルを上げ、タイプ相性を考えたうえでバトルに臨みたい。
また、本作では野生のポケモンを倒すことで、わざマシンの材料となる「ポケモンのおとしもの」を入手することができる。手に入れた材料と、「リーグペイ(LP)」を消費することでさまざまなわざマシンが作れるのだが、このとき必要な「LP」は物語を進めたり、ポケモンのおとしものと交換することで入手できる。
▲わざマシンの作成はフィールドの各所にあるポケモンセンターに常設されている「わざマシンマシン」で行うことができる。
そのほか、フィールドではいつでも「ピクニック」をしてポケモンたちと穏やかな時間を過ごすことが可能。手持ちのポケモンたちとおもちゃで遊んだり、写真を撮ったり、サンドウィッチを作ったりして絆を深めることができる。
▲旅で汚れたり、濡れたりしてしまったポケモンたちを綺麗に洗ってあげることもできる。
▲サンドウィッチ作りは、選んだ具材をバランスよくパンの上に乗せ、挟むことができれば完成。出来上がった種類によって、特定のタイプのポケモンに遭遇しやくなったり、捕まえやすくなったりする。
さらに、今回は制限時間内に4人で協力してテラスタルしている野生のポケモンに挑む、テラレイドバトルにも挑戦することができた。本バトルは、他のポケモントレーナーのターンを待たずに攻撃することができる新しいバトルとなっている。
▲フィールド上にある光り輝く結晶に触れることでテラレイドバトルに挑むことができる。なお、結晶はテラスタルポケモンのテラスタイプに合わせた色になっているとのこと。
味方の選択を待たずに攻撃できるので、ポケモントレーナー同士でテンポよく協力することがバトルに勝利する鍵となる。仲間がどんなポケモンを選択しているか見て技を決めたり、仲間をサポートする「おうえん」のコマンドを上手く活かしてバトルを有利に進めよう。なお、テラレイドバトルでは自分のポケモンが倒されてしまっても復活できるが、制限時間が減ってしまう点に注意したい。
▲一定以上の難易度のテラレイドバトルでは、相手のHPを一定まで減らすとエネルギーが集まり相手のポケモンが強化される。こちらもテラスタルを使って対抗し、仲間と連携して一気に攻めよう。
▲無事、制限時間内にバトルに勝利すれば、テラスタルポケモンのテラスタルが解けてゲットするチャンス!さらに、様々な道具を手に入れることもできる。
今回の先行体験だけでも多くの新要素が入っていることが判明したが、ここで触れることができたのは本作の魅力のほんの一部。従来の操作感を残しつつも、新たなチャレンジが所々に散りばめられているため、僅かな時間プレイしただけでもこれから壮大な冒険が待ち受けているであろう予感を強く得られた。
また現在、Nintendo Switchの累計販売台数は2570万台となっており、『ポケットモンスター ソード・シールド』が発売された2019年から比べると1570万台増という数値となっている。当時からNintendo Switchのユーザー数が大幅に増えているため、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』が発売されることで、シリーズにもさらなる躍進が期待できそうだ。
最後に、当日会場に展示されていたポケモンカフェの新メニューやポケモンセンターのグッズを公開する。
▲今作で最初に選べる3匹のポケモン「ニャオハ・ホゲータ・クワッス」がお出迎え。
(取材・文 編集部:山岡広樹)
■『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』
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ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。
※画面は開発中のものです。
※開発中のソフトを使用しているため、実際の製品とは一部仕様が異なります。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ポケモン
- 設立
- 1998年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 石原 恒和/代表取締役 宇都宮 崇人