【ゲーム株概況(11/17)】高評価背景に任天堂3日続伸 『魔法使いの約束』好調のcoly、『メメントモリ』のBOIも高い 下方修正のモイに失望売り

11月17日の東京株式市場では反落。日経平均株価は、前日比97円73銭安の2万7930円57銭でこの日の取引を終えた。米国株式市場でハイテク株を中心に売られた流れを引き継ぎ、半導体関連が軟調だった。他方、リオープンへの期待から内需関連に物色の矛先が向かった。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、任天堂<7974>が3日続伸。岡三証券が同社株のレーティング「強気」の継続としつつ、目標株価を8700円から9100円に引き上げたことが材料視されたようだ。直近では、野村證券が「Buy」継続として目標株価を7600円から8000円、水戸証券が「B+」継続で目標株価を6600円から7000円に引き上げる動きも観測されている。11月8日の中間決算発表後、株価を下げたが、調査筋で評価に加えて、テクニカル的には直近の値動きからレンジ相場への意識もあって買い戻す動きが出ているようだ。

coly<4175>は一時ストップ高で買われる場面もあった。『魔法使いの約束』が11月26日の3周年に先駆けた記念施策の展開により、App Storeのセールスランキングで3位まで急上昇してきたことが株価の刺激材料となっている。同社は、下期、特に第4四半期に売上が偏重する業績の傾向があるが、今年も例年通りに第4四半期に大きな収益を計上することができるとの期待が高まる形になっているようだ。

『メメントモリ』が引き続き好調のバンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>や、クルーズ<2138>やワンダープラネット<4199>、KLab<3656>、オルトプラス<3672>なども高い。

他方、モイ<5031>がストップ安。同社は、前日11月16日に2023年1月期の連結業績予想の下方修正を発表しており、従来の黒字予想から一転、最終赤字に転落する見通しとなったことが市場から嫌気されている。4月に上場したばかりの銘柄だけに失望感が大きいようだ。市場環境の変化がライブ配信コミュニケーションプラットフォーム「ツイキャス」の収益に大きく影響し、特に利益面で業績予想を大きく下回る結果となっており、今後の成長シナリオも大幅な修正が余儀なくされるとの見方が強いようだ。

このほか、2日連続ストップ高まで買われた壽屋(コトブキヤ)<7809>は反落。この日も上場来高値を更新する1万2460円で寄り付いたものの、利食い売りに押されてマイナスで引けた。

 

株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
http://www.boi.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
設立
2006年1月
代表者
代表取締役社長 樋口 智裕
決算期
9月
直近業績
売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
4393
企業データを見る
任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
企業データを見る
株式会社coly(コリー)
https://colyinc.com/

会社情報

会社名
株式会社coly(コリー)
設立
2014年2月
代表者
代表取締役社長 中島 杏奈/共同創業者 代表取締役副社長 中島 瑞木
決算期
1月
直近業績
売上高50億6400万円、営業損益8億1300万円の赤字、経常損益7億9400万円の赤字、最終損益8億3000万円の赤字(2023年1月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
4175
企業データを見る
モイ株式会社
https://about.moi.st/

会社情報

会社名
モイ株式会社
設立
2012年2月
代表者
代表取締役社長 赤松 洋介
決算期
1月
直近業績
売上高64億3300万円、営業利益1億4200万円、経常利益1億5600万円、最終利益1億9400万円(2024年1月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
5031
企業データを見る