TIW、DeNAのレーティングについて「1」の継続-ネガティブ・サプライズのない好決算

 独立系調査機関のティー・アイ・ダヴリュ(TIW)は、2月7日付けのレポートで、ディー・エヌ・エー<2432>のレーティングについて「1(Positive)」の継続とした。最上級のレーティングだ。  会社側の発表した2011年10-12月期の決算は、売上高294億円(前四半期比8.9%増)、営業利益147億円(同8.2%増)となった。TIWでは、「モバゲータウン」のARPUに低下が見られなかったことや、販管費・広告費など費用が想定下回ったことから、2011年3月期の営業利益予想を520億円から550億円に引き上げた。  TIWでは、DeNAは、前四半期比で収益の伸び率が鈍化するフェーズにあると指摘。そうした中、海外の収益貢献やngmocoの収益について具体的なコメントがなかったことなどから株価が下落したとみられるが、決算内容や海外展開の取り組みにネガティブな要素が含まれているわけではなく、短期的な材料出尽くし感が広がったに過ぎないと見ているという。  興味深い点は、「Yahoo!モバゲー」に関する記述だ。TIWでは、「Yahoo!モバゲー」の課金収入が月を追うごとに増加していると推測しているという。1日当たりの会員純増数は1万人程度で、課金収入が伸び始めた頃のARPU124円と想定すると、新規会員の獲得だけで第4四半期は1億6700万円程度の増収が見込めるという。会社側の計画によれば、第4四半期の売上のモメンタム(勢い)は、第3四半期よりも強くなるが、TIWでは、「モバゲータウン」のARPUが維持され、「Yahoo!モバゲー」のARPUが上昇することを踏まえれば不可能な水準ではないという。
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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