アップル、App Storeの包括的な価格設定機能を2023年にかけてアップグレード 700の新しいプライスポイントや為替・税制への対応も柔軟に

アップルは、App Storeの包括的な価格設定機能のアップグレードを行っていく。デベロッパに対して700の追加のプライスポイントと新しい価格設定ツールを提供するもので、新しい価格設定ツールにより、App Storeの国や地域ごとの価格設定、外国為替レート変動の管理などがさらに簡単になる。

デベロッパは、1回限りの購入や複数のサブスクリプションタイプなど、様々なビジネスモデルから選ぶことができる。価格設定に関する新機能は、自動更新可能なサブスクリプションを提供するアプリでは導入済みで、その他のすべてのアプリとアプリ内課金については2023年春から利用でき、175のストア全体と45の通貨で、製品の価格設定が柔軟性にできるようになる。

App Storeのアップデートした価格体系では、すべてのデベロッパが、これまでほとんどのアプリで利用可能だったプライスポイントの10倍近い900のプライスポイントから選べるようになる。これには、選択可能な600の新しいプライスポイントと、リクエストに応じて利用可能な追加の100の高額プライスポイントが含まれる。

世界中のデベロッパにさらなる柔軟性を提供するため、最低50円からリクエストに応じて最高160万円までのプライスポイントでは、2000円までは10円刻み、2000円から1万5000円までは100円刻みなどのように価格範囲全体で徐々に価格が上がり、プライスポイントの選択肢が豊富になる。

App Storeの175の各ストアで、デベロッパは下2桁が80または90の価格(9980円や9990円など)を含め、さらに多くの価格設定基準を利用できるようになる。

 

また、世界中でアプリを配布しているデベロッパ向けに、App Storeのグローバル平準化ツールは、国際市場全体で価格を管理するためのシンプルかつ便利な方法を提供してきた。今回の機能強化はこれらの機能を拡大するもので、デベロッパは、外国為替や税金が変動しても、自身が選んだ任意のストアで自国通貨との整合性を維持できる。

例えば、ほとんどの仕事を日本の顧客から得ている日本のゲームデベロッパは、日本のストアに対して価格を設定し、海外の価格は外国為替と税金の変動に応じて更新するようにできる。また、すべてのデベロッパは、アプリ内課金の提供をストアに基づいて定義できるようになる。

Appleは定期的に税金および外国為替レートの変動に基づいて、特定地域の価格を更新しているが、すべてのストアでアプリ内課金の価格が均等に保持するよう、この更新は金融データプロバイダが公開する為替レート情報を使って行われる。現在、デベロッパは税金および外国通貨の調整に対応するため、いつでも価格を調整できる。2023年より、有料アプリおよびアプリ内課金を公開しているデベロッパは、自動価格調整の影響を受けない所在地価格を設定できるようになる。

今回新たに発表したツールは、2023年にかけて提供開始され、Appleがサービスを提供する世界中の何億人ものユーザーにデベロッパが到達できるようにしながら、デベロッパがさらに柔軟に製品価格を設定できるようにして、デベロッパがApp Storeで成功し続けるようサポートする、としている。

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