『NIKKE』の22年11月~12月収益は1.7億ドル(227億円)超と推定 年間ベースでは『Roblox』『Coin Master』に匹敵【SensorTower調査】


Sensor Towerは、『勝利の女神:NIKKE』について、日本を中心に幅広く支持を集めており、2022年11月4日から12月31日までの収益が1億7000万ドル(227億円)以上になるとの推計を明らかにした。年間ベースでは10億ドル(1338億円)前後と、『Roblox』11億5000万ドル(1538億円)、『Coin Master』10億3000万ドル(1378億円)クラスのヒットタイトルになるとみているという。

 

本作の中心は、日本だ。国・地域別のシェアでは、日本が55%でトップとなっており、アメリカが15.5%、韓国が15.1%と続いている。Sensor Towerのデータによると、日本における2022年11月の1日あたりの収益が160万ドル/日以上であったのに対し、2022年12月には若干の下降はあるものの140万ドル/日以上の高水準をキープしている。

Sensor Towerでは、ヒットした要因として以下の3つのポイントをあげた。


■事前・事後プロモーション展開
事前プロモーションとしては、2022年8月13日、14日に行われたコミックマーケット100での大型広告、9月21日~24日に開催した東京ゲームショウ2022での試遊など、夏からプロモーションを展開した。また、リリース直前の10月29日、30日には池袋ハロウィンコスプレフェス2022にブース出展し、コスプレギャザリングを展開した。

 

リリース後も積極的で、2022年11月19日~12月25日の期間にRED°TOKYOTOWERで、主人公ラビの等身大フィギュアの展示、2022年12月30日、31日に行われたコミックマーケット101では、ブース出展のほかに献血応援イベントに協力するなど、話題が途切れないように次々とプロモーションを展開している。


■こまめなアップデートと新キャラ実装
リリースから3週間後にあたる2022年11月24日に、初のアップデート「ヒーローの光」を実装した。「ヒーローの光」では、メインシナリオのチャプター解放(チャプター17、18)、新イベントの実施に加えて、新キャラクター「ラプラス」も実装した。

 

2週間後の12月8日には「MIRACLE SNOW」を実装した。このアップデートでは、新SSRキャラクター「ルピー:ウィンターショッパー」と新SRキャラクター「ネヴェ」が登場。さらに、12月15日には期間限定のSSRキャラクター「エヌ:ミラクルフェアリー」が実装した。

 

また新年に合わせる形で、2022年12月29日から新バージョンBRAND NEW YEARを実装。新キャラクター「モダニア」をはじめ、新しいコスチュームやストーリーイベントを追加するなど、こまめなアップデートと新キャラ実装が行われた。

 
■メタ機能も豊富でTop10圏内を1ヵ月以上キープ
Sensor Towerのデータによると、『勝利の女神:NIKKE』が持つメタ機能は、

・キャラクターコレクション:キャラクターを集めて育成する
・資源管理:最適化するために資源を管理しなければならない
・レベル:長い道のりをクリアしていく
・ナラティブストーリー:物語を進めるためのコンテンツに没頭
・ソーシャルクラン:プレイヤーがグループを作り、共通の目標や利益に向かって協力し合う

となっている。

 

メタ機能は多ければいいわけではないと前置きしながら、2022年に日本で収益の高かったモバイルRPGと比較すると『勝利の女神:NIKKE』はメタ機能が豊富と指摘。キャラクターやグラフィックに目を奪われがちだが、同作はモバイルゲームとして作り込まれていると評価している。

アップデートの効果もランキング推移から確認でき、2022年11月24日には2位、12月8日には1位となった。また、2022年12月28日にTop10圏外となったものの、12月31日には4位に戻すなど、その高いポテンシャルが確認できる、とまとめた。

  

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