【ゲーム株概況(1/19)】『ポイ活ソリティア』好調の東京通信が大幅高 『DQ』新作発表でNJHD大幅安 ANYCOLORは海外売出しを嫌気
1月19日の東京株式市場では、日経平均株価は反落となった。前日比385円89銭安の2万6405円23銭でこの日の取引を終えた。前日の米国株の下落に加えて、為替の円高が嫌気され、輸出関連株を中心に売り優勢だった。また日銀金融政策決定会合後に急上昇した後でもあり、利食い売りも出やすい状況にあったという。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、東京通信<7359>が大幅高。子会社MASKの手掛けるインセンティブゲーム『ポイ活ソリティア』がApp Storeのゲーム無料ランキングで首位を獲得したと発表したことが材料視されている。
イオレ<2334>も大幅高。子会社のDetonatioNが、韓国で、同社で初めての海外法人となる子会社DetonatioN KOREAを設立したことを発表したGameWith<6552>のほか、サイバーステップ<3810>、Aiming<3911>なども高い。
他方、エヌジェイホールディングス<9421>が大幅安となった。また、ゲームソフト受託開発大手のトーセ<4728>も42円安の737円と大きく下げている。
スクウェア・エニックスは、1月18日、『ドラゴンクエスト』新作スマホゲーム『ドラゴンクエスト チャンピオンズ』を発表したが、コーエーテクモゲームスが開発担当と発表されたことで失望売りが出たようだ。
エヌジェイHDは、『ドラゴンクエスト』の新作スマホゲームの発表会を開催するとアナウンスを受けて、『星のドラゴンクエスト』を手掛けた実績から新作も担当するのではないかとの思惑で買われていた経緯がある。
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>と、コーエーテクモホールディングス<3632>は小安い。「バトロワ」要素というシリーズとして新しい要素を盛り込んだ、チャレンジングなタイトルであるため、評価が難しいという声もある。βテストとその後の改善次第になりそうだ。
ANYCOLOR<5032>も売られた。LC FundとSkyland Ventures、Highsino Groupより、合計326万8200株の海外売出しを行うと発表しており、需給悪化が懸念された模様。ただ会社側は市場売却による株価への影響を回避するとともに、海外投資家層の拡大と流動性向上が今回の主な狙いとしている。
■ゲーム関連株一覧
会社情報
- 会社名
- 株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
- 設立
- 1991年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 筒井 俊光
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高96億9800万円、営業利益1億200万円、経常利益9600万円、最終利益2億7400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 9421
会社情報
- 会社名
- 株式会社東京通信グループ
- 設立
- 2015年5月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高62億1900万円、営業損益1億3300万円の赤字、経常利益3億5700万円、最終損益2億400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7359
会社情報
- 会社名
- ANYCOLOR株式会社
- 設立
- 2017年5月
- 代表者
- 田角陸
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高319億9500万円、営業利益123億6100万円、経常利益123億4100万円、最終利益87億2500万円(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 5032