【ゲーム株概況(2/9)】好決算のセガサミーが後場急騰 経常赤字嫌気しコロプラ下放れ グリーは安値更新も下げ渋る

2月9日の東京株式市場では、日経平均株価は3日続落。前日比22円11銭安の2万7584円35銭でこの日の取引を終えた。前日の米国市場でハイテク株が売られた流れを受けて半導体関係を中心に軟調に推移した。手がかり材料が乏しいなか、決算発表を行ったトヨタがプラスに転じたことで安心感が浮上、下げ幅を縮小した。
こうしたなか、ゲーム関連株をみると、セガサミーホールディングス<6460>が大幅高。この日、23年3月期の連結業績予想の上方修正を行い、売上高を3750億円から3815億円、営業利益を400億円から450億円にそれぞれ引き上げた。スマスロで盛り上がった同業との比較でも出遅れ感があることから買いが殺到したようだ。
KADOKAWA<9468>が3日続伸。みずほ証券が投資判断「買い」を継続し、目標株価を3000円から3300円に引き上げたことが新たな株価の刺激材料となったようだ。
任天堂<7974>は反発。岩井コスモ証券が同社のレーティングを「A」から「B+」に引き下げるとともに、目標株価も7300円から6000円とした。前日に大きく下げていたこともあり、自律反発狙いの買いや見直し買いが入ったようだ。
コロプラ<3668>は下放れ。前日発表した第1四半期の連結決算は、営業利益が前年同期比98.5%減の1100万円、経常損益4億4200万円の赤字(前年同期10億9100万円の黒字)となったことがネガティブサプライズと受け止められたようだ。
グリー<3632>も昨年来安値を更新。12月中間決算で営業利益が前年同期比18.7%減の33億1700万円と減益での着地となったことが嫌気されたようだ。メタバースが損益分岐点を超えているなど、新規事業への期待も大きく、売り一巡後は下げ渋った。
このほか、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>やハピネット<7552>、アクセル<6730>など決算発表を行った銘柄の多くが下げた。

会社情報
- 会社名
- グリーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高571億1100万円、営業利益48億6000万円、経常利益37億6000万円、最終利益11億9400万円(2025年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632
会社情報
- 会社名
- 株式会社コロプラ
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 宮本 貴志
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高259億3300万円、営業利益10億200万円、経常利益18億500万円、最終損益3億600万円の赤字(2025年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3668
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2779億1500万円、営業利益166億5100万円、経常利益177億4200万円、最終利益73億9200万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4289億4800万円、営業利益481億2400万円、経常利益531億1400万円、最終利益450億5100万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460