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カヤック<3904>は、2月13日、2022年12月期の連結決算を発表、売上高は主力事業であるゲームエンタメ事業およびeスポーツ事業の成長が計画を上回ったことで当初計画を上回って着地した。
一方、利益は、マクロ環境における米国を中心としたグローバルな広告市況の悪化による影響により、主にゲームエンタメ事業の利益率が当初想定より悪化したことで計画を下回った。
売上高165億200万円(前々期比31.3%増)
営業利益12億1100万円(同6.1%増)
経常利益12億1900万円(同3.6%減)
最終利益7億8300万円(同5.5%減)サービス別の状況は以下のとおり。
①クリエイティブプロデュース 売上高26億7700万円(前年同期比6.0%減)
成長領域であるメタバース関連の人員や案件を別のチームに切り出した影響で前年同期比で減収となった。②ゲームエンタメ 売上高91億9800万円(同47.8%増)
ハイパーカジュアルゲームは、2022年第4四半期に新作タイトル『Number Master』『Draw Action』『Mannequin Downhill』の3本をリリースしたことと、モバイルゲームのダウンロード数の成長速度が回復基調の兆しを見せたこと、カヤックアキバスタジオでの受託事業が拡大基調にあることで増収となった。③eスポーツ 売上高27億7300万円(同18.9%増)
ウェルプレイド・ライゼストはオミクロン株の流行もあり、eスポーツ大会などの運営に関する受託案件が軟調に推移した。一方で、コミュニティに寄り添った運営により、2022年第4四半期におけるTonamelの大会開催数は前四半期比3.5%増の4355件となった。なお、スマートフォンゲームに特化したコミュニティの「Lobi」は2022年5月31日付で事業譲渡した。
④ちいき資本主義 売上高4億6800万円(同42.7%増)
移住プラットフォームサービスの「SMOUT」の累計登録ユーザー数は前四半期末比6.0%増の4.63万人となり、順調に拡大した。「SMOUT」の導入地域数も2022年12月末時点で直前四半期末比4.7%増の870地域となり、市場の上限である自治体数の約1700地域に対し、導入率が51%となった。また、2022年12月末時点での「まちのコイン」の累計登録ユーザー数は、前四半期末比40.5%増の5.89万人と、こちらも順調に増加した。
⑤その他サービス 売上高13億8200万円(同66.1%増)
ブライダルプラットフォーム「プラコレWedding」は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2020年上半期に業績が悪化した後、緩やかな回復基調となった。また、2022年2月14日付でメタバース専門部隊をクリエイティブプロデュース事業部より移管して設立した。■2023年12月期は増収増益見込む
2023年12月期の通期業績予想については、以下のとおりで増収増益を見込んでいる。前期から10%以上の売上高成長と、前期の通期水準以上となる7.4%の営業利益率を狙うとしている。
売上高182億円(前期比10.3%増)
営業利益13億5000万円(同11.4%増)
経常利益13億5000万円(同10.7%増)
最終利益8億5000万円(同8.5%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904