マイネット、22年12月期決算は営業損失3億9900万円と赤字転落 ファンタジースポーツやクラブDXへの投資加速 コーポレート費用の増加も圧迫

マイネット<3928>は、本日(2月14日)、2022年12月期(22年1月~22年12月)の連結決算を発表し、売上高105億4200万円(前の期比0.3%減)、営業損失3億9900万円(前の期は5億7700万円の利益)、経常損失4億1900万円(同5億4600万円の利益)、最終損失16億3300万円(同2億2900万円の利益)だった。

・売上高:105億4200万円(同0.3%減)
・営業損失:3億9900万円(同5億7700万円の利益)
・経常損失:4億1900万円(同5億4600万円の利益)
・最終損失:16億3300万円(同2億2900万円の利益)

売上については、既存タイトルは想定よりも売上を落とさなかったものの、新規獲得タイトルが振るわなかった、としている。21年9月にグループに加わった滋賀レイクスが寄与し、最終的に売上高は横ばいで推移したという。

利益面では、ファンタジースポーツ事業やクラブDX事業といった新規事業への投資が加速したことが収益に響いた。タイトルのエンディングに伴うスタンバイ人員の人件費やコーポレート費用の増加も利益を圧迫した。

最終損益については、この期に獲得した3タイトルと、滋賀レイクスを子会社化した際に生じたのれんと、同社が保有する複数の固定資産の減損損失として10億9900万円の特別損失を計上した。

 

■事業の状況

ゲームサービス事業では、2022年10月17日をもって、同社が運営するゲームタイトルにおいて運営期間が10年を超えるものが累計で10本となった。今後も累計80タイトル以上のゲーム運営から得た知見をゲームタイトルの長期運営に活かしていく。

また、2021年6月1日より運営受託を行っていたタイトルにおいて、1年以上に亘る安定的運営が評価され、2022年10月1日より運営権譲渡契約を締結するに至った。引き続き顧客ニーズに多様な契約形態で対応していく。

なお、2022年12月末時点での運営タイトル数は26となっている。

ファンタジースポーツでは、2022年3月のB.LEAGUE公認ファンタジースポーツサービス「B.LEAGUE#LIVE2021」のリリースに続き、2022年9月には「B.LEAGUE#LIVE2022」のリリースもした。また、2022年5月には「プロ野球#LIVE2022」のリリースもした。

試合数増加や初心者大会の設置等さまざまな集客施策により新規ユーザーの獲得と定着が進み、計画を大きく上回る結果となった。引き続き、国内のファンタジースポーツ市場の形成をリードするとともに、同社における第二の柱となる事業として確立を目指していく。

また、2022年8月にティーアンドエスから、同社が運営する日本最大級のバスケットボールメディア「BASKETCOUNT」事業を取得した。メディアそしてファンタジースポーツの両面及びそれらが生み出すシナジー効果を用いて、国内におけるバスケットボールファンコミュニティの熱量を高め、さらに盛り上げていく。

クラブDX事業では、プロバスケットボールチームの滋賀レイクス、プロサッカーチームのFC琉球に対して同社のDX技能を注入し、スポーツ産業の収益力向上や地域社会の活性化を促している。

 

■2023年12月期の業績見通し

2023年12月期の業績は、売上高94億円(前年同期比10.8%減)、営業利益1億円(前年同期は3億9900万円の損失)、経常利益8000万円(同4億1900万円の損失)、最終利益7000万円(同16億3300万円の損失)を見込む。

・売上高:94億円(同10.8%減)
・営業利益:1億円(同3億9900万円の損失)
・経常利益:8000万円(同4億1900万円の損失)
・最終利益:7000万円(同16億3300万円の損失)

株式会社マイネット
http://mynet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社マイネット
設立
2006年7月
代表者
代表取締役社長CEO 岩城 農
決算期
12月
直近業績
売上高87億1700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億2500万円、最終利益1億4300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3928
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