『ヘブンバーンズレッド』1周年記念イベントを検証 「Angel Beats!」コラボ開始後に10代ユーザーは開始前の2.2倍に ゲームエイジ総研調査

ゲームエイジ総研は、この日(3月9日)、2月10日に1周年キャンペーンを開催した『ヘブンバーンズレッド』についてのレポートを公開した。同タイトルは、2022年2月10日にサービスを開始したRPGだが、1周年を記念したリアルイベント「1st Anniversary Party!」や、「Angel Beats!」とのコラボが開催した。今回は、こうした施策によって、ユーザー数にどのような変化があったのか、約240万名のスマートデバイスユーザーのパネルを持つ「iGage(アイゲージ)」を活用してまとめたという。

 

 

<以下、プレスリリースより>

 

■2月5日には、1周年を記念したリアルイベントを開催

『ヘブンバーンズレッド』では2月5日に、サービス開始から1周年を記念したリアルイベント「1st Anniversary Party!」が開催されました。会場ではグッズ販売や等身大フィギュアの展示などが行われ、リアルイベントならではの施策で会場を盛り上げていました。また、同時に会場から生配信も行われ、声優陣による朗読劇や今後のゲームアップデート情報の公開が行われました。

ゲームアップデート情報では、リアルイベント当日である2月5日の22:00から1周年を記念した「1st Anniversaryガチャ」が開始されることが告知され、そのほかにも、1周年の当日となる2月10日には『Angel Beats!』とのコラボを行うことが告知されました。『Angel Beats!』は2010年に放映されていたアニメであり、『ヘブンバーンズレッド』のメインシナリオも手掛けている、麻枝准氏が原作を担当していました。非常に人気の作品であり、『ヘブンバーンズレッド』は、麻枝准氏のファンというユーザーも多いため、コラボは大きな話題となりました。

 

■1周年のコラボイベント開始後10代ユーザーは開始前の2.2倍に

では、実際にイベント施策によって、ユーザー数がどのように変化したのかを見ていきます。

リアルイベントが開始された2月5日からユーザーの増加が顕著に見られ、前日の2月4日と比較すると10代は約1.4倍、20代は1.3倍に増加しています。2月5日から9日まではガチャの追加のみでイベントなどは行われておりませんでしたが、ユーザー数は5日に増加したときの規模を維持したまま推移していました。

1周年を記念した『Angel Beats!』とのコラボイベントが開催された2月10日には、10代から30代のユーザーが更に増加しました。イベント施策前である2月4日と比較すると、10代は約2.2倍、20代は約2倍、30代は約1.4倍に増加しています。また、10日のイベント開始以降のユーザー数は、その規模を維持したまま推移しており、多くのユーザーが継続してプレイしていることがわかります。【グラフ1.】

 

■アップデート直後にユーザー数が大幅増加

次にユーザー数が大きく増加した、2月5日と2月10日の、時間単位のユーザー数推移を見てみます。

2月5日はリアルイベントがスタートした日ですが、基本的にはイベントが行われていない通常時のユーザー数推移と変わりありませんでした。しかし、「1st Anniversaryガチャ」が開始された22時台にはユーザー数が一気に増加し、HAU(1時間単位のアクティブユーザー)は8.3万人を記録しました。1時間前の21時台と比較するとユーザー数は倍以上となっており、リアルイベントによって告知されたプロモーション内容に対して、ユーザーが大きく反応したことがわかります。【グラフ2.】

 

また、1周年記念コラボイベントが行われた2月10日は、アップデートが行われた11時のタイミングからユーザー数が増加しており、お昼休みのタイミングである12時台には、HAUは9.8万人に達しました。
イベント等を実施しない通常時、平日午後のHAUは2万人程度で推移していますが、2月10日は最もユーザー数が少ない16時台でも5万人以上のユーザーがプレイしており、一般的にユーザー数が増加を始める時間帯である18時以降のユーザー数は7万人を超え、ゴールデンタイムには8万人台に達しました。【グラフ3.】

 

今回は2月に周年を迎えた『ヘブンバーンズレッド』のユーザー数がどのように変動したのかを見ていきました。

『ヘブンバーンズレッド』はリアルイベント当日に大きな発表を行い、その日のうちにそれを実装するという手法で、リアルイベント当日、さらに、1周年記念のコラボイベントスタート時に大きくユーザー数を伸ばしています。

特に、時間単位で見てみると、2月5日のガチャ開始時間以降、また、2月10日は平日ながらもアップデート直後に6.9万人ものユーザーを集め、12時には10万人近いユーザーを獲得していることがわかります。

デイリーのユーザー数推移だけではなく、時間単位の推移を把握することで、より詳細にキャンペーン効果を評価することが可能となります。これまで明確に判定することが難しかった「アップデート直後はユーザーが多いだろう」という認識に対して、今回のHourlyデータから、明確な裏付けが得られたのではないかと思います。

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