【ゲーム株概況(3/17)】通期業績予想を増額のサンリオがS高 新株予約権の発行による希薄化懸念で東京通信は続落 営業赤字計上のcolyも売られる
3月17日の東京株式市場では、日経平均は反発し、前日比323.18円高の2万7333.79円で取引を終えた。米国市場が中堅銀行への支援の発表による資金繰り懸念の後退で上昇した流れを受けて、国内市場も朝方から買いが先行した。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、サンリオ<8136>に朝方から買いが殺到し、ストップ高に張り付いた。サンリオは、ライセンス収益の期間帰属の操作に関する調査のため発表が遅れていた第3四半期決算を発表するとともに、通期業績予想の上方修正を発表したことが市場の関心を集めたようだ。
また、HEROZ<4382>が4日続伸して1600円台に乗せたほか、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>やAiming<3911>、gumi<3903>、ブシロード<7803>も買われた。
この日の大引け後に2023年1月期決算の発表を予定していたアピリッツ<4174>は3日続伸し、1200円台を回復した。
半面、前日3月16日にマイルストーン・キャピタル・マネジメントを割当先とした第三者割当による新株予約権と新株予約権付社債(CB)の発行で、最大で約41億円を調達することを発表した東京通信<7359>は、希薄化を懸念した売り物に押されて大幅続落した。
前日発表した2023年1月期決算が2ケタ減収、2億円の営業赤字計上となったcoly<4175>も売られた。
ほか、日本ファルコム<3723>や東映アニメ<4816>などがさえない。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サンリオ
- 設立
- 1960年8月
- 代表者
- 代表取締役会長 辻 信太郎/代表取締役社長 辻 朋邦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高527億6300万円、営業利益25億3700万円、経常利益33億1800万円、最終利益34億2300万円(2022年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 8136
会社情報
- 会社名
- 株式会社coly(コリー)
- 設立
- 2014年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 中島 瑞木/共同創業者 代表取締役副社長 中島 杏奈
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高65億1900万円、営業利益14億9800万円、経常利益14億6600万円、最終利益9億6400万円(2022年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4175
会社情報
- 会社名
- 株式会社東京通信
- 設立
- 2015年5月
- 代表者
- 代表取締役会長 外川 穣/代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高50億7100万円、営業損益5400万円の赤字、経常損益4500万円の赤字、最終損益2億6500万円の赤字(2022年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7359