6周年大型アップデートを行った『ガルパ』、アップデート直後にユーザー数10万人超え 10代・20代中心に増加 ゲームエイジ総研調査

ゲームエイジ総研は、6周年という境を機に、大幅なアップデートを行った『バンドリ!ガールズバンドパーティ!(ガルパ)』についてアップデート前後の変化に関するレポートを公開した。約240万名のスマートデバイスのユーザーのログを自動取得する「iGage(アイゲージ)」を活用して調査したところ、大型アップデート直後、10代から20代を中心にユーザー数は10万人超えたとのことだった。調査概要は以下の通り。 

 

 

<以下、プレスリリリースより>

 

■2023年3月16日、6周年を機に大型アップデート

『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』は2023年3月16日にサービス開始から6周年を迎えました。

このゲームは、漫画「BanG Dream!」(以下「バンドリ!」と記載)をもとにしたメディアミックスプロジェクトを原作としたゲームで、「BanG Dream!」はアニメやLIVEなどで既に人気となっていました。そして2017年3月16日に、待望のゲーム化が実現し、『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』のサービスが開始されました。元々【音楽】をテーマとした作品で、ゲームジャンルも音楽リズムゲームを選択し、多くのファンに親しまれてきました。

そんな『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』ですが、サービス開始から長い年月が経過するうちに、多くの競合する音楽リズムゲームが配信されてきました。この数年でリリースされたゲームには、3Dグラフィックを用いた映像が多く利用されており、2017年にサービスを開始した『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』も、さすがにゲームグラフィックス面では大きく見劣りしてしまうようになりました。

しかしながら、6周年を迎えた2023年3月16日のアップデートでは、主にグラフィックス面に対して大きな改善策が施されることになり、一部の楽曲に3Dグラフィックでキャラクターの動きを楽しむことのできる3Dライブモードが追加されたのです。

■アップデート直後にアクティブユーザー数が10万人超え

この大型アップデートでどのような効果が生じたのか、まずアップデートが行われたタイミングで、ユーザー数がどのように変化したのか振り返ってみます。

3Dモードが実装されたのは16日の零時で、実装とともに多くのユーザーがゲームプレイに参加しました。零時から1時間のユーザー数は、平日でありながら10万人を超えており、アップデート前にプレイしていたユーザー数の3倍に増加しました。【グラフ1.】

 ※HorlyではなくHourlyのようである。

 

次に、アップデート前とアップデート後で、どのようなユーザーが増加したのか見ていきます。

『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』のメインユーザー層である10代から30代男女のDAU(デイリーアクティブユーザー)をみていくと、元々トップ2ボックスを形成していた10代と20代男性が、アップデートの行われた16日を境に大幅に増加しています。このセグメントは1~15日の平均DAUと比較すると、16日のDAUは約2倍となりました。さらに、アップデート後の17日以降もユーザー数はほとんど減少しておらず、継続的にプレイされていることがわかります。

また、女性も男性と同様に10代から20代のセグメントが増加しており、16日のDAUは1~15日の平均DAUの約1.8倍となっています。【グラフ2.】

 

■アップデートで復帰したユーザーは16万人

最後に、アップデートで増加したユーザーを、【新規】【復帰】の二つのプレイステータスで見てみます。アップデートが行われた3月13日週に増加したユーザーの合計数は24.7万人ですが、そのうち【復帰】ユーザーが16.0万人、【新規】ユーザーが8.7万人となっており、全体の3分の2近くは【復帰】ユーザーであることが分かりました。【グラフ3.】

 

今回は大規模アップデートで多くのユーザーを増加させた『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』のデータを見ていきました。

「バンドリ!」は非常に人気の高いIPで、『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』はもともと数多くのユーザーに支持されたモバイルゲームでしたが、時間の経過とゲーム開発技術力の進化に伴い、グラフィックス面などでは相対的に見劣りする部分も増えたことから、他のゲームに乗り換えるユーザーも増加したと推察されます。

しかし、今回のアップデートによって、メインユーザーである10代~20代男性は約2倍、10代~20代女性は約1.8倍に増加したことがわかりました。さらに、【新規】ユーザーよりも、過去に離脱した【復帰】ユーザーを多く獲得していることが確認できたことから、改めてIPとしての潜在的人気の高さがうかがえます。

日本でアプリゲームが一般化し十数年が経過しましたが、今回の事例は、潜在的人気の高いIPは一見すると劣化したように見える既存のゲームであっても、技術的なアップデートを施すことにより、離れたユーザーを再度獲得できるということを証明しています。

ユーザーニーズの変化を汲み取り、それに対して適切なアップデートを反映させていくことは、新規ユーザー獲得だけではなく、離脱、休眠しているユーザーを復帰させ、ロイヤルユーザーへと育てるチャンスとなるでしょう。

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