IGポート、第3四半期決算は営業利益7%減の8億7900万円 アニメ制作黒字化も版権事業と出版の減益が響く

IGポート<3791>は、本日(4月14日)、2023年5月期 第3四半期累計(22年6月~23年2月)の連結決算を発表し、売上高84億1500万円(前年同期比1.6%減)、営業利益8億7900万円(同7.0%減)、経常利益8億8100万円(同5.1%減)、最終利益6億7500万円(同9.0%増)だった。

・売上高:84億1500万円(同1.6%減)
・営業利益:8億7900万円(同7.0%減)
・経常利益:8億8100万円(同5.1%減)
・最終利益:6億7500万円(同9.0%増)

主力のアニメなど映像制作事業が採算改善で黒字転換したものの、版権事業と出版事業の減益が響いた。

セグメントの経営成績は次のとおり。

 

① 映像制作事業

売上高は46億7200万円(同2.2%増)、営業利益は1億5500万円(前年同期は3300万円の営業損失)となった。テレビアニメ「天国大魔境」等、配信アニメ「火狩りの王」「ULTRAMAN」Final Season、劇場用アニメ「らくだい魔女 フウカと闇の魔女」等、その他ゲーム用等のアニメを納品した。一部の作品については、制作期間の長期化や外部クリエーターへの支払額が高騰しており、制作赤字となっている。

 

② 出版事業

売上高は21億8500万円(同12.1%増)、営業利益は5億0600万円(同2.0%減)となった。月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「魔法使いの嫁18巻」「リィンカーネーションの花弁17巻」「転生貴族の異世界冒険録 9巻」等、定期月刊誌9点、並びに新刊コミックス・書籍80点を刊行した。また、既刊コミックスの「リィンカーネーションの花弁」「魔道具師ダリヤはうつむかない~Dahliya Wilts No More~」は、特に販売好調であった。

なお、電子書籍売上の成長率は鈍化したが、同17%増と堅調に推移し、相対的に減少している書店流通向けの売上高をカバーしている。また、欧米をはじめとする海外翻訳出版の売上は同70%増と大幅に売上を伸ばしている。

 

③ 版権事業

売上高は13億1800万円(同26.7%減)、営業利益は2億9200万円(同48.4%減)となった。「SPY × FAMILY」「進撃の巨人」「攻殻機動隊」「ハイキュー!!」「銀河英雄伝説 Die Neue These」「アオアシ」等のシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。「SPY × FAMILY」は大ヒットとなり、テレビ放送後も国内外でライセンスの売上が好調に推移している。

前年同期は同社グループが大きな出資割合を持つ作品群のライセンス収入が版権事業の収益に大きく影響を与えた。これらが落ち着いたことにより、前年同期と比較して売上高は減少し、また、出資分の減価償却費も減少した。

 

④ その他

その他事業では、雑誌のイラスト描きやキャラクターの商品化、スマートフォン向けアプリ等により、当事業の売上高は2億3900万円(同2.6%増)となり、営業利益は1700万円(前年同期は2300万円の営業損失)となった。

 

■2023年5月期の業績見通し

2023年5月期の業績は、売上高110億6400万円(前期比3.8%増)、営業利益9億1600万円(同6.2%増)、経常利益9億2100万円(同6.5%増)、最終利益6億9000万円(同5.9%増)、EPS146.50円を見込む。

・売上高:110億6400万円(同3.8%増)
・営業利益:9億1600万円(同6.2%増)
・経常利益:9億2100万円(同6.5%増)
・最終利益:6億9000万円(同5.9%増)
・EPS:146.50円

計画に対する進捗率は、売上高76.1%、営業利益96.0%、経常利益95.7%、最終利益97.8%となっている。

・売上高:76.1%
・営業利益:96.0%
・経常利益:95.7%
・最終利益:97.8%

株式会社IGポート
https://www.igport.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社IGポート
設立
1987年12月
代表者
代表取締役社長 石川 光久
決算期
5月
直近業績
売上高118億4100万円、営業利益12億2500万円、経常利益13億8000万円、最終利益11億5800万円(2024年5月期)
上場区分
東証
証券コード
3791
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プロダクション・アイジー

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会社名
プロダクション・アイジー
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マッグガーデン

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マッグガーデン
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