『ABEMA』、開局以来のモバイルの累積収益は5億ドル(671億円)突破 MLB完全な生配信でDL数の伸び加速 Sensor Tower調査
Sensor Tower(センサータワー)は、『ABEMA』に関するレポートをまとめ、2016年4月の本開局から2023年第1四半期までのモバイルの累計収益は5億ドル(671億円)を突破したとの推計結果を発表した。特に2020年のコロナ禍以降の伸びが特に目立っており、2020年~22年は3年連続で年間1億ドル(134億円)以上の収益を達成したという。これはモバイルアプリからの収益だけで、広告やWebなどからの収益は入っていないようだ。
『ABEMA』は、昨年のワールドカップ2022では、リアルタイムでは見られなかった試合のフルマッチ映像を好きなときに何度でも無料で見ることができる見逃しフルマッチ配信、毎試合の名場面を試合直後から楽しむことができるハイライトなど、TV放送では体験できない独自の機能で大きくダウンロードを伸ばしたが、完全生配信が始まったMLBの開幕以降もさらにダウンロードが増加しているという。
開幕戦は、大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・エンゼルス vs オークランド・アスレチックス戦と、ヌートバー選手が所属するセントルイス・カージナルス vs トロント・ブルージェイズ戦があったため、試合前から注目が高まっていた。しかし、2023年3月31日の試合は日本時間の早朝および午前中のスタートだったため、翌日の土曜日に見逃し配信で視聴するユーザーが増えた可能性があるとHideyuki Tsuji氏は指摘した。
また、Sensor Towerのデータによると、2023年3月31日~4月1日におけるデバイス別ダウンロードシェアでは、iPadが11%だったそうだ。直近のABEMAのデバイス別ダウンロードシェアではiPadはひと桁台なので、大画面でMLBを楽しみたい層が増えていることを示唆しているという。
iPadでの好調はランキングでも確認できる。Sensor Towerのデータによると、日本のApp StoreにおけるiPadエンタメジャンルのトップ収益ランキングで2023年4月1日に1位を獲得。また、大谷翔平選手が1号ホームランを放った翌日の4月4日にも1位となるなど、日本人選手の活躍を大画面で楽しむニーズがランキングに反映されている。
他方、Cygamesの運営する『ウマ娘 プリティーダービー』も好調と伝えられており、4月26日に控えたサイバーエージェント<4751>の2022年10月~2023年3月の中間決算の発表が注目される。
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今回のレポートでは他のエンタメアプリとのユーザー分布の違いなどについても分析を行っている。詳細は下記リンクを確認してほしい。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社AbemaTV
- 設立
- 2015年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 藤田 晋