サイバーエージェント、『ABEMA』でのサッカーW杯中継は「完全に成功」(藤田社長) 好感度上昇で利用者と広告出稿増、2Q赤字は5億円に急減
サイバーエージェント<4751>の藤田晋社長(写真)は、第2四半期の決算説明会で、新しい未来のテレビ「ABEMA」について、サッカーワールドカップを完全中継したことで収益を含めて環境が一気に良くなったと明かし、「大きな投資であったものの、投資は完全に成功だった」と総括した。
同社は、昨年12月、サッカーワールドカップの全試合生中継を行ったが、利用者からの好感度が向上し継続的に見てもらえるようになっただけでなく、好感度の高いABEMAに出稿したいという広告主も増えるなど「好循環が生まれている」という。
それだけでなく、芸能人などの出演者もABEMAの番組に出演したいという希望を多く受けているほか、優良なコンテンツや企画が持ち込まれる、といった好影響も生まれているそうだ。
こうした環境の好転は数字にも現れている。WAU(週次アクティブユーザー数)はワールドカップ後も高止まりを続け、前年同期比で1.5倍に伸びた。第2四半期のメディア事業の売上も22.4%増の334億円と拡大し、営業損失も5億円と収益状況が大きく改善した。有力なマスメディアとして認知されてきたといえるABEMA。今後の黒字化への道筋も注目される。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751