セルシス、第1四半期(1~3月)決算は四半期最高の売上高・営業益を達成 コンテンツ制作ソリューション事業がけん引役に

  • セルシス<3663>は、5月8日、2023年12月期の第1四半期(1~3月)の決算を発表、コンテンツ制作ソリューション事業が業績をけん引し、売上高・営業利益ともに四半期業績で過去最高を記録した。

    売上高22億1100万円(前年同期比21.0%増)
    営業利益5億4800万円(同20.1%増)
    経常利益5億5800万円(同20.5%増)
    最終利益3億9800万円(同39.1%増)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①コンテンツ制作ソリューション事業 売上高16億6600万円(前年同期比25.5%増)、営業利益8億円(同53.2%増)
    これまで継続してきたイラスト・マンガ・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」の機能向上を目的とした開発投資の成果として、3月14日にバージョン2.0をリリースし、提供を開始した。バージョン2.0は好評を得ており、2023年3月の「CLIP STUDIO PAINT」の出荷本数は過去1年間で最高の増加数となった。

    「CLIP STUDIO PAINT」は、2023年3月末現在の累計出荷本数は2824万本(前年同月比49.7%増)、そのうち75%以上が日本語以外の海外に向けた出荷となっている。また、同月のサブスクリプション契約数は81.2万契約(前年同月比46.8%増)となり、ARR(同社がサブスクリプションから年間ベースで得られると期待できる金額)は27億4600万円(前年同月比39.7%増)となった。

    ②コンテンツ流通ソリューション事業 売上高2億4800万円(同8.2%増)、営業損益1億5700万円の赤字(前年同期4300万円の黒字)
    2022年12月に発表した「DC3」ソリューションは、基盤となるプログラム「DC3モジュール」の品質強化、サービスを横断する形で自身の保有するコンテンツを一元管理できるサービス「マイルーム」における3D表現の向上、サービス事業者がDC3上で円滑にビジネスを行うための機能群の強化など、ソリューション品質向上に向けた開発投資を継続して行った。

    電子書籍ソリューションは、各種プラットフォームへの電子書籍配信ソリューション「CLIP STUDIO READER」のほか、電子書籍オーサリングソフトウェアなどを始めとする、様々なデバイス・プラットフォームに対応したグラフィック系コンテンツの制作・流通・再生にまつわる各種ソリューションの提供を行った。

    ③UI/UX事業 売上高2億9700万円(同10.0%増)、営業損益9400万円の赤字(前年同期1億1100万円の赤字)
    1月25日から3日間、東京ビッグサイトにて開催されたクルマの先端技術の展示会「第15回オートモーティブ ワールド」に出展した。

    なお、UI/UX事業については加賀FEIへの譲渡を5月12日を最終期限として協議を進めている。

    ■通期予想は据え置きながらUI/UX事業の譲渡動向で修正も
    2023年12月期通期の予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    ただし、UI/UX事業の譲渡を予定しており、譲渡が成立した場合には、将来計画に影響が予想される。業績予想については、UI/UX事業の状況が確定次第、改めて開示するとしている。

    売上高84億7600万円(前期比12.4%増)
    営業利益15億7300万円(同7.3%増)
    経常利益15億2900万円(同4.8%減)
    最終利益10億8400万円(同3.4%増)

株式会社セルシス
https://www.celsys.com/

会社情報

会社名
株式会社セルシス
設立
1991年5月
代表者
代表取締役社長 成島 啓
決算期
3月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3663
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