任天堂<7974>は、5月9日、2023年3月期の連結決算を発表した。その決算説明資料を見てみると、Nintendo Switchの販売状況はハードウェアが前々期比22.1%減の1797万台、ソフトウェアは同9.0%減の2億1396万本となっている。
ハードウェアは、半導体部品などの供給不足によって夏の終わりごろまで生産が影響を受けた影響が大きく、加えて年末商戦でも前期ほどの販売の伸びが見られなかったという。一方、ソフトウェアは安定した販売状況が続いたものの、ハードウェアの販売減の影響を一部受けたとのこと。
また、同社は続く2024年3月期の業績予想の前提として、Nintendo Switchの販売状況の予想を開示しているが、ハードウェアは前期比16.5%減の1500万台、ソフトウェアは同15.9%減の1億8000万本としている。
決算短信においては、Nintendo Switchの魅力を伝え続けることで「一家に一台」から「一家に複数台」、さらには「一人に一台」の普及を目指すともしており、一定数の普及に至って、販売がピークアウトしていく局面に入った可能性もありそうだ。
なお、現時点で発表されている同社の主なNintendo Switch向けソフトウェアは以下のとおり。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(2023年5月12日)
『Pikmin 4』(2023年7月21日)
『Metroid Prime 4(仮称)』(未定)
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974