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コムシード<3789>は、5月12日、2023年3月期の連結決算を発表、既存ソーシャルゲームおよび受託開発事業が堅調に推移したことと、ブロックチェーン事業の売上を計上したことにより増収となった。
一方、モバイル事業の新作において減損損失を計上したことや、投資有価証券評価損の計上、繰延税金資産の追加計上が発生したことで各利益項目とも減益となり、最終損益は赤字計上となった。
売上高19億8500万円(前々期比3.7%増)
営業利益6000万円(同34.9%減)
経常利益4800万円(同34.6%減)
最終損益1億1500万円の赤字(前々期8300万円の黒字)セグメント別の状況は以下のとおり。
◆モバイル事業 売上高18億2000万円、セグメント利益2900万円
『グリパチ』などの既存ソーシャルゲームおよび受託開発事業が好調に推移した一方、新規リリースしたソーシャルカジノゲームが想定を下回りサービスを早期に終了することとなった。①ソーシャルゲーム
主力サービスのバーチャルホール「グリパチ」が引き続き堅調に推移した。定期的な新アプリの投入やYouTube生放送と連動したイベントなど各種施策が功を奏し、安定した収益を確保している。一方で、12月には新規ソーシャルカジノゲーム『カジノクルーズ』を国内向けにリリースしたが、想定した売上に満たずサービス終了を決定した。②有料アプリ
年間でパチンコアプリ1本、パチスロアプリ1本、エンタメアプリ1本の計3本をリリースした。うち1本のパチスロアプリは期末のリリースとなったため、翌期以降の業績に寄与する見通し。③受託開発および運営業務
アイビープログレスで進行している受託開発が収益に寄与しているほか、ストック型案件を引き続き運用した。④広告事業
ゲーム内広告をはじめとする広告事業については、無料広告モデルのゲームを新たに2本投入するなど、引き続き前年を大幅に上回るペースで推移した。◆ブロックチェーン事業 売上高1億6500万円、セグメント利益3500万円
2022年4月にグループのブロックチェーン事業を担う目的で、子会社HashLinkを設立し、初のNFTプロジェクト「Tokyo Mongz Hills Club」を立ち上げた。①PFP(Profile Picture)
第2四半期から第3四半期において、国内発NFTプロジェクト「Tokyo Mongz Hills Club」のセールを3回に分けて実施した(※SNSなどでアイコンとして使用される画像NFT)。②その他
「Tokyo Mongz Hills Club」をジェネシスとしたさまざまなプロジェクト、GameFi関連事業等を準備した。これらのプロジェクトは2024年3月期においてリリース予定。今後もブロックチェーン領域は株式会社HashLinkが中心となり、PFPはもちろん、GameFi領域にも事業を展開していく。
■2024年3月期予想は非開示
2024年3月期通期の連結業績予想については、現時点で合理的な算出は困難であるため非開示としている。
会社情報
- 会社名
- コムシード株式会社
- 設立
- 1991年12月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 塚原 謙次
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高20億9400万円、営業利益3500万円、経常利益1800万円、最終損益6000万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 名証ネクスト
- 証券コード
- 3789