ギークス、プライム市場の上場維持基準への適合状況を発表…「流通株式時価総額」と「流通株式比率」が未達に スタンダード市場への選択申請を実施

  • ギークス<7060>は、5月12日、2023年3月31日基準日時点におけるプライム市場の上場維持基準への適合状況を発表するとともに、スタンダード市場への選択申請を行うことを発表した。

    ■プライム市場の上場維持基準の適合状況(2023年3月31日基準日時点)
    同社におけるプライム市場の上場維持基準への適合状況は、「流通株式時価総額」および「流通株式比率」について基準を充たしていない状況となっている。

    ■上場維持基準への適合に向けた取組の実施および評価
    同社は、「流通株式時価総額」および「流通株式比率」に関し、上場維持基準を充たすための取り組みとして、主力であるIT人材事業を中心に事業・業容の拡大を図り、その結果、売上高は前期を上回る見込みとなっている。また、1月に実行した豪州IT人材企業を対象としたM&Aにより、来期に向けてさらなる売上の拡大が見込まれる。さらに、投資家に向けた決算説明会を半期決算ごとに実施するなど、積極的なIR活動を行い、企業価値の向上に努めてきた。

    しかし、2023年3月31日基準日時点における流通株式時価総額は35億円、流通株式比率は 32.8%であり、プライム市場上場維持基準値である流通株式時価総額100億円、流通株式比率35.0%に未達の結果となった。

    ■スタンダード市場の選択理由
    未達となった流通株式時価総額及び流通株式比率については、同社の取組のみならず、株式市場に対する金融市場環境の影響をも考慮する必要があるところ、プライム市場の上場維持基準に関する経過措置中に同社の取組が評価・反映され各基準を充たすことも十分に想定されるものの、他方で、経過措置の終了時において同基準に抵触するリスクが存在するということ自体が、適正な株価評価の妨げになることが考えられる。

    これらの状況を考慮した結果、株主が安心して同社株式を保有・売買できる環境を整えることが重要と考え、既に基準を充足しているスタンダード市場の選択という判断を行った。

    同社は、新市場区分のコンセプトに沿い、持続的な成長と中長期的な企業価値向上向けて、「中期経営計画 G100」をはじめとする経営戦略の実行とこれを前提とする積極的な事業展開とに取り組んでいるが、スタンダード市場選択後も、この基本方針に変更はない。

    スタンダード市場への移行後については、プライム市場の上場維持基準の適合に向けた計画書は更新しないが、引き続き、プライム市場に求められる企業規模やコーポレートガバナンスのレベルを基準に事業成長と経営管理の向上に取り組んでいく。その上で、将来的に、改めてプライム市場上場を果たすべく、安定的・継続的にプライム市場の上場維持基準を充足する状態を保つことができるよう、企業価値を高め、株主・投資家からの信頼性の高い企業として社会的責任を果たしていく。

    ■スタンダード市場への移行予定日
    スタンダード市場への移行予定日は、2023年10月20日となる。この日以降において、同社株式の取引はスタンダード市場に移行し、同市場において取引が継続されることとなる。

ギークス株式会社
http://geechs.com/

会社情報

会社名
ギークス株式会社
設立
2007年8月
代表者
代表取締役CEO 曽根原 稔人
決算期
3月
直近業績
売上高237億3900万円、営業利益9000万円、経常利益8200万円、最終損益14億7300万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7060
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