カヤック<3904>の第1四半期(2023年1~3月)におけるゲーム事業の業績は、売上高が前年同期比で7.1%増の25億9600万円だった。前四半期(2022年10~12月)の実績である28億5700万円に比べると減収となってしまうものの、過去2番目の売上規模を達成した。
同社では、広告収益をメインとするハイパーカジュアルゲームが好調だったという。新作「Protect It」「Eating Simulator」を正式にリリースしたことに加え、前年下期リリースタイトルの収益化、ゲームのダウンロード数の成長速度が回復の兆しをみせた。
ここ最近、ネット広告におけるプライバシー規制や市場の飽和などの影響で、CPI(Cost Per Install)の上昇や、ダウンロード数の伸び悩みなどに苦しむデベロッパーが増えていると言われるが、同社のダウンロード数は前年同期比20.1%増の8610万件と伸びた。
なお、決算説明会の質疑応答で、「前回の決算発表時の想定に比べ、マクロ市況を含め想定より良かった」と回答した。まだ不確実性はあるとし、厳しい市況を想定して保守的に予想を立てているとのこと。今期中に合計8タイトルのリリースを目標にしているそうだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高165億200万円、営業利益12億1100万円、経常利益12億1900万円、最終利益7億8300万円(2022年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904