サイバーエージェント、2.5次元の舞台制作会社ネルケプランニング買収…リアルとデジタルの融合で新たなエンタメ創出を目指す

サイバーエージェント<4751>は、この日(6月5日)、漫画やアニメ・ゲームを原作とする2.5次元ミュージカル業界のトップランナーである舞台制作会社 ネルケプランニングの発行済株式を取得し、ネルケプランニングがサイバーエージェントグループ入りしたことを明らかにした。本件に伴う2023年9月期連結業績への影響は軽微。また買収価額については開示していない。

ネルケプランニングは1994年に設立され、2003年に初演したミュージカル『テニスの王子様』のヒットを機に2.5次元ミュージカル市場を開拓し、現在も2.5次元ミュージカルのトップランナーとして業界をけん引する舞台制作会社。

ミュージカル『テニスの王子様』、ミュージカル『刀剣乱舞』、「進撃の巨人」-the Musical-、「BANANA FISH」The Stageをはじめとする公演を数多く手掛け、その公演チケットは即完売となるなど多くのファンに支持されている。また海外公演も積極的に行い、日本制作コンテンツの海外公演や中国原作の舞台公演などを手掛けている。

これまでも同社とネルケプランニングは、新しい未来のテレビ「ABEMA」において俳優育成オーディションバトル「主役の椅子はオレの椅子」を配信し、番組内で主役の椅子を勝ち取った俳優たちが出演するオリジナル舞台『「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子』を共同制作するといった取り組みを行ってきた。

演劇業界で常に新たな試みを続けてきたネルケプランニングと、エンターテインメントとテクノロジーの融合を強みとする同社において、新たなエンターテインメントの創出を目指すという共通目標の元、ネルケプランニングのサイバーエージェントグループ入りに至った。

回のグループ入りにより、これまでネルケプランニングが培ってきた演劇業界での実績と同社グループ資産とのシナジーにより、演劇におけるリアルとデジタルの融合を図り、ネルケプラニングの成長と幅広いファンに愛される作品の提供に努めたい、としている。

 

今後の展開について

ネルケプランニングの体制に変更はなく、現・代表取締役で演劇プロデューサーである野上祥子氏が継続して社長を務める。今後は2.5次元ミュージカルを強みに、日本国内だけでなく海外公演を強化することで世界展開を図るとともに、日本発コンテンツのキッズ向け舞台の提供、リアルとデジタルを融合したこれまでにない演劇の創出などを図り、舞台制作会社 ネルケプランニングのさらなる拡大を目指していく。

 

ネルケプランニングについて

社名:ネルケプランニング
所在地:東京都目黒区東山1‐2‐2目黒東山スクエアビル
設立:1994年8月3日
代表者:代表取締役社長 野上祥子
事業内容:舞台制作、権利開発、キャスティング事業

 

代表者コメント

サイバーエージェント 代表取締役 藤田晋氏
ネルケプラニング主催の舞台を観ると、そのクオリティの高さと、演者と観客両方から伝わる熱気にいつも圧倒されます。
これだけ多くの人を熱狂させる素晴らしい舞台を生み出してきたネルケプランニングと今回、パートナーシップを組むことになり嬉しく思います。
デジタル時代の新しいエンターテインメントの創出、またグローバル展開の強化と、ネルケプランニングのさらなる成長をサイバーエージェントでサポートしてまいります。
どうぞご期待ください。

 

ネルケプランニング 代表取締役 野上祥子
この度のパートナーシップにより、ネルケプランニングが創り出すエンターテインメントは「もっと先へ!」動き出します。
サイバーエージェントの培ってきた希望にあふれるデジタル事業と舞台(エンタメ)が持つリアルのポテンシャルの掛け算が、最高に素敵なエンターテインメントに繋がると確信しております。
これまで以上に2.5次元ミュージカルを含めたあらゆる作品創りに丁寧に向き合い、国内外を問わずにあらゆる世代のお客様がワクワクできる日々を、熱量を持ってお届けし、より豊かな未来を目指して果敢にチャレンジを続けます。
ネルケプランニングの「もっと先へ!」にご期待ください。
今後とも応援よろしくお願いいたします!

株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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