-
東宝<9602>は、7月13日、2024年2月期の第1四半期(3~5月)の連結決算を発表、シリーズで初めて興行収入130億円を超える大ヒットとなった「名探偵コナン 黒鉄の魚影」のほか、「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」などの実写作品のヒットや、興行収入120億円を超えた「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の貢献もあり、増収増益となった。
営業収入、営業利益、経常利益、最終利益ともに過去最高を更新している。
営業収入741億5300万円(同19.9%増)
営業利益183億2400万円(同28.4%増)
経常利益188億200万円(同18.8%増)
最終利益122億9100万円(同6.7%増)①映画事業
・映画営業事業
シリーズで初めて興行収入130億円を超える大ヒットとなった「名探偵コナン 黒鉄の魚影」や「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」といった定番のアニメシリーズに加えて、「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」などの実写作品のヒットや、興行収入120億円を超えた「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(東宝東和配給)などの洋画作品の大ヒットもあり、増収増益となった。・映画興行事業
同社配給作品を中心としたヒットが業績を牽引し、大幅な増収増益となった。・映像事業
「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」 「SPY×FAMILY」「BLUE GIANT」などのTOHO animation作品が、パッケージ販売、商品化ライセンス、動画配信、劇場公開などの多面的展開により好調に推移した結果、増収増益となった。②演劇事業
人気コミックのミュージカルとして初めて舞台化された「SPY×FAMILY」や、「 Endless SHOCK(Endless SHOCK/Endless SHOCK Eternal) 」などが盛況に推移し、公演が一部中止となった演目があったが、増収増益となった。③不動産事業
不動産賃貸事業において保有物件が堅調に稼働したが、道路事業において一部工事の計上タイミングのずれが生じたことなどにより、増収ながらわずかに減益となった。 -
■通期予想を上方修正
-
なお、2024年2月期通期の業績予想については、4月に発表した予想を上方修正しており、以下のとおり。
営業収入2530億円→2600億円(増減率2.8%増、前期比6.4%増)
営業利益400億円→450億円(同12.5%増、同0.3%増)
経常利益430億円→480億円(同11.6%増、同0.4%増)
最終利益280億円→310億円(同10.7%増、同7.3%減)
会社情報
- 会社名
- 東宝株式会社
- 設立
- 1932年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 社長執行役員 島谷 能成
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 売上高2283億6700万円、営業利益399億4800万円、経常利益427億9000万円、最終利益295億6800万円(2022年2月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9602