【ゲーム株概況(7/19)】目標株価引き上げのSHIFTとメガチップスが高い 格下げのIGポート軟調、サイステも年初来安値
7月19日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比402円14銭高の3万2896円03銭でこの日の取引を終えた。日銀の緩和政策の修正への懸念が後退したことに加えて、米国株高、円高一服を手がかりに、インバウンド関連や銀行株、輸出関連など幅広い銘柄が物色対象になった。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ワンダープラネット<4199>が大幅反発。前日は利食い売りに押されたが、23年3月~23年5月の決算は、営業利益1億9100万円と21年8月期 第4四半期以来の黒字転換したことを受けて見直し買いが入った模様だ。
SHIFT<3697>が年初来高値更新。岩井コスモ証券が同社株のレーティング「A」の継続とし、目標株価を3万円から3万6500円に引き上げた。同じ5月締めの直近で決算を発表したシリコンスタジオ<3907>やテイツー<7610>なども好調な業績推移が評価されて買いが入った。
メガチップス<6875>も前日更新した年初来高値更新とならなかったが、45円高の4200円と続伸で終えた。東海東京証券がレーティング「アウトパフォーム」の継続とし、目標株価を3800円から4300円に引き上げたことが材料視された。任天堂に新型ハードに絡む思惑も出ている模様。
他方、IGポート<3791>が続落。7月14日に発表した2023年5月期決算で、今期(2024年5月期)予想を2ケタ超の減益見通しとしたことに加え、岩井コスモ証券が同社の投資判断を「A」から「B」に格下げし、目標株価も4000円から3300円に引き下げたことが市場から嫌気された。
サイバーステップ<3810>が大幅安。年初来安値を更新した。2023年5月通期の決算で、売上高が45.3%減の40億5700万円、営業損失11億5800万円(前の期は13億5300万円)と大幅減収・赤字継続となったことが嫌気された。特に売上の減少が気にされているようだ。
会社情報
- 会社名
- サイバーステップ株式会社
- 設立
- 2000年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 佐藤 類
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高29億8600万円、営業損益14億5500万円の赤字、経常損益15億2000万円の赤字、最終損益14億5800万円の赤字(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3810
会社情報
- 会社名
- 株式会社SHIFT
- 設立
- 2015年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 丹下 大
- 決算期
- 8月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3697
会社情報
- 会社名
- 株式会社メガチップス
- 設立
- 1990年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 肥川 哲士
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高752億5600万円、営業利益70億3000万円、経常利益78億5700万円、最終利益275億4400万円(2022年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6875