カプコン、第1四半期(4~6月)決算は売上高73%増、営業益99%増と大幅な増収増益を達成 新作『ストリートファイター6』が販売本数197万本で収益に寄与

  • カプコン<9697>は、7月26日、2024年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、デジタルコンテンツ事業において、大型新作『ストリートファイター6』を投入したことや、デジタル販売を通じたリピートタイトルの積極的な販売推進を行ったことなどにより、大幅な増収増益を達成した。

    売上高438億5800万円(前年同期比73.8%増)
    営業利益240億4700万円(同99.4%増)
    経常利益258億6500万円(同102.0%増)
    最終利益181億6300万円(同101.6%増)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①デジタルコンテンツ事業 売上高378億7500万円(前年同期比90.7%増)、営業利益246億7900万円(同96.8%増)
    グループのeスポーツ展開をリードするシリーズ最新作『ストリートファイター6』(PS5、PS4、Xbox Series X|S、PC用)を6月に発売、197万本を販売して好調な滑り出しを見せるとともに、業績向上に大きく貢献した。また、4月に発売した『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション Vol.1・Vol.2』(Nintendo Switch、PS4、PC用)も、安定した人気により132万本を販売した。

    さらに、リピートタイトルにおいては、3月発売の『バイオハザード RE:4』が累計販売本数495万本となり、リピート販売拡大に大きく寄与した。加えて、積極的なプロモーションによるIPの認知拡大と新たなファン層の獲得を図るとともに価格施策等を行い、『モンスターハンターライズ』や『バイオハザード RE:2』など、シリーズタイトルを中心に販売した。その結果、リピートタイトルの販売本数が980万本と前年同期900万本を上回り、収益を押し上げた。

    ②アミューズメント施設事業 売上高8億9800万円(同38.2%増)、営業利益6億7800万円(同150.5%増)
    市場がスマートパチスロのけん引により好調に転じた環境下、昨年8月発売の『新鬼武者2』および今年1月発売の『モンスターハンターワールド:アイスボーン』が、市場からの高評価による長期稼働を受け、リピート販売が好調に推移した。

    ③その他事業 売上高9億6800万円(同32.6%減)、営業利益4億9400万円(同39.6%減)
    同社タイトルのブランド価値向上に向け、引き続き主力IPを活用した映像化や新規タイトルなどのキャラクターグッズ展開などに注力した。また、eスポーツにおいては、グローバル規模でのユーザー層の裾野拡大に向けた施策を図り、6月にシンガポールで開催された「オリンピックeスポーツウィーク2023」において、『ストリートファイター6』のエキシビシ
    ョンマッチが実施されるなど、今後の展開に弾みをつけた。

    売上高は9億68百万円(前年同期比32.6%減)、営業利益は4億94百万円(前年同期比39.6%減)

  • ■通期予想は変更なし

  • 2024年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変化なく、以下のとおり。

    売上高1400億円(前期比11.2%増)
    営業利益560億円(同10.2%増)
    経常利益560億円(同9.0%増)
    最終利益400億円(同8.9%増)

株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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