サイバーエージェント藤田社長、「今期業績をボトムに今後は増収増益にコミットしたい」 年間200億の赤字出したABEMAへの投資が最終局面
サイバーエージェント<4751>の藤田晋社長(写真)は、この日(7月26日)、第3四半期の決算説明会(オンライン開催)で、2023年9月通期の売上高7200億円、営業利益250億円をボトム(底)として、今後は「シンプルに増収増益にコミットしていく」姿勢に徹していく考えを示した。
業績予想の下方修正を行ったが、藤田氏は「今後の見通しは明るい」という。年間200億円規模の赤字を出してきたABEMAの投資が最終局面に入ってきたことがあげられる。すでに赤字が縮小しているが、年間の赤字がなくなるだけでも収益に与えるインパクトは大きい。
また創業以来の主力事業であるネット広告も、AI分野での領域に成果が出ているだけでなく、顧客企業の景況感の良いなど環境も良好だ。さらに課題であった利益率の改善にも取り組んでいるそうだ。「すぐに結果は出ないだろうが、2024年9月期以降に改善する」という。
ゲーム事業についても、ソフトランディングを意識してきた『ウマ娘 プリティーダービー』は「下がり具合が読めず最後に軽いハードランディング」となったが、通常モードに落ち着いており、長く愛される人気タイトルとしてユーザーの間に定着している。
新作タイトルとして、『ファイナルファンタジーVII EVER CRISIS』と『呪術廻戦ファントムパレード』という大型タイトルを2023年内にリリースする予定だ。これ以外にも仕込み中の未発表の大型タイトルが続々と控えているとし、今後の展開に期待を寄せているとのこと。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751