任天堂、第1四半期(4~6月)決算は売上高50%増、営業益82%増に 5月発売のゼルダ最新作『ティアキン』が1851万本の販売を記録

  • 任天堂<7974>は、8月3日、2024年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、5月に発売した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が1851万本の販売を記録するなど、好調な滑り出しとなったこともあり、大幅な増収増益を達成した。

    売上高4613億4100万円(前年同期比50.0%増)
    営業利益1854億4100万円(同82.4%増)
    経常利益2537億6600万円(同52.2%増)
    最終利益1810億1900万円(同52.1%増)

    Nintendo Switchビジネスは、5月に発売した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が1851万本の販売を記録し、好調な滑り出しとなった。また、『マリオカート8 デラックス』が167万本(累計販売本数5546万本)の販売を記録するなど、4月に公開された「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の効果もあり「マリオ」関連タイトルが好調に推移したことに加え、その他のタイトルも安定した販売状況となった。これらの結果、ハードウェアの販売台数は前年同期比13.9%増の391万台、ソフトウェアの販売本数は前年同期比26.1%増の5221万本となった。

    ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、円安による為替の影響に加え、Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトが好調に推移したことやNintendo Switch Onlineによる売上が増加したことなどにより、デジタル売上高は1196億円(前年同期比35.9%増)となった。

    モバイル・IP関連収入等については、ロイヤリティ収入が増加したことに加え、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のヒットもあり、売上高は318億円(前年同期比190.1%増)となった。

  • ■通期予想は変更なし

  • 2024年3月期通期の業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高1兆4500億円(前期比9.5%減)
    営業利益4500億円(同10.8%減)
    経常利益4800億円(同20.1%減)
    最終利益3400億円(同21.4%減)

    Nintendo Switch向けソフトウェアでは、7月に発売した『Pikmin 4』に加えて、『Super Mario Bros. Wonder』(10月)、『スーパーマリオRPG』(11月)などの発売を予定している。加えて、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ『ゼロの秘宝』の前編・「碧の仮面」を2023年秋に、後編・「藍の円盤」を2023年冬以降に配信する予定だ。

任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6016億円、営業利益5043億円、経常利益6010億円、最終利益4327億円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
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