ガンホー、6月中間期の決算は営業利益29%増の170億円…『パズドラ』はMAUが堅調、Ragnarok関連タイトルも貢献【追記】
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、8月9日、2023年12月期 第2四半期累計(23年1月~23年6月)の連結決算を発表し、売上高676億7100万円(前年同期比45.1%増)、営業利益170億6300万円(同28.9%増)、経常利益181億3300万円(同25.9%増)、最終利益101億7500万円(同17.2%増)だった。
・売上高:676億7100万円(同45.1%増)
・営業利益:170億6300万円(同28.9%増)
・経常利益:181億3300万円(同25.9%増)
・最終利益:101億7500万円(同17.2%増)
【追記】
同社に取材したところ、増収増益の要因として、東南アジアで配信を開始したGuravityのモバイルタイトル『Ragnarok ORIGIN(ラグナロクオリジン)』が収益に大きく貢献したことがあるとのこと。配信地域にタイやマレーシア、フィリピン、インドネシアなども含まれるが、これらの国は人口が大きくヒットすることで売上に大きく反映されてくるそうだ。
現地では『ラグナロクオンライン』がPCオンラインゲームとして2000年代から提供され、絶大な人気を誇っていたとのことで、現地でIPとして根付いていることが人気の秘訣となっているようだ。いわば日本人にとっての「スーパーマリオ」や「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」のような位置づけの作品なのかもしれない。
同社では引き続き「新規価値の創造」に向けグローバル配信を見据えたゲーム開発に注力するとともに、「既存価値の最大化」を図るため各ゲームのMAU(Monthly Active User:月に1回以上ゲームにログインしている利用者)の維持・拡大やゲームブランドの強化に取り組んできた。
既存ゲーム「ニンジャラ」は、6月25日にサービス開始から3周年を迎えた。3周年を記念したイベントの実施をはじめ、新コンテンツの追加や他社有名キャラクターとのコラボレーション、またテレビアニメの放送やオフラインイベントの開催など、より多くのユーザーに当タイトルを楽しむことを目指し、包括的な取り組みを実施してきた。
主力タイトル「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)は、2012年にサービスを開始し、今年で12年目に突入した。引き続き「パズドラ」を長期的に楽しんでもらうことを主眼に、新ダンジョンの追加やオリジナルイベントの開催、他社有名キャラクターとのコラボレーションなど、継続的にアップデートを実施した結果、MAUは堅調に推移した。
子会社の事業について、Gravityとその連結子会社が配信しているRagnarok関連タイトルは継続的なアップデート及びイベントの開催により、引き続き連結業績に寄与しているとのこと。
■2023年12月通期の見通し
なお、2023年12月通期の業績予想は非開示。その理由として、コンテンツ関連の新規性の高い事業を展開しており、短期的な事業環境の変化が激しく、業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、と説明している。
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765