enish、第2四半期(1~6月)決算は売上高20%減、7.9億円の営業赤字を計上 『つなキャン』を6月15日にリリースするも売上は期待に届かず

  • enish<3667>は、8月10日、2023年12月期の第2四半期累計(1~6月)の決算(非連結)を発表、アニメ「ゆるキャン△」初となるオンラインゲーム『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』を6月15日にリリースしたが、期待どおりの売上を上げることはできず、減収・赤字幅拡大となった。

    売上高17億3800万円(前年同期比20.4%減)
    営業損益7億9000万円の赤字(前年同期1億2900万円の赤字)
    経常損益8億1700万円の赤字(同1億3900万円の赤字)
    最終損益8億3100万円の赤字(同1億4100万円の赤字)

    リリース1周年を迎えた『進撃の巨人 Brave Order』は累計555万ダウンロードを突破しており、引き続き同社の業績に貢献した。2023年秋にはアニメ「進撃の巨人 The Final Season完結編(後編)」の放送が予定されてお、引き続きゲーム内のさらなる活性化を図るため、出演人気声優を起用した公式放送を行い、番組とゲームで連動した企画の実施や機能改善など、引き続き魅力的なイベント施策を行い、収益寄与につなげていく。

    リリース3年目を迎えた『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』は、累計800万ダウンロードを突破し、同社の業績に貢献した。イベント施策や書き下ろしイラストの充実など、引き続き魅力的な施策を行い収益寄与につなげていく。

    リリース13年目を迎えた『ぼくのレストラン2』や『ガルショ☆』は、コラボレーション施策などが好調に推移し、引き続き同社の売上収益に大きく貢献している。よりきめ細やかな対応を図り、ユーザーの満足度向上に努めていく。

    足元の状況は、アニメ「ゆるキャン△」初となるオンラインゲーム『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』を6月15日にリリースした。事前登録者数は全世界で124万人を超え、累計1000万ダウンロードを突破しているものの、プレイ環境やゲームバランスに課題があり、この第2四半期においては期待どおりの売上を上げることはできなかった。現在は機能改善やパフォーマンス改善を進めており、秋のキャンプシーズンに向けて、様々な意見やフィードバックを反映させるとともに、魅力的なキャンペーン施策を行っていく。

    さらに、累計ダウンロード数900万突破のスマートフォン向けドラマチック共闘オンラインRPG『De:Lithe~忘却の真王と盟約の天使~』をベースとした、モバイルゲームクオリティのブロックチェーンゲーム『De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)』を開発中であることを発表した。

    なお、同社はHashPaletteより不当利益返還請求として1億7600万円の訴訟が提起されているが、今後、先方の主張および請求内容を精査し適切に対処していくとしている。今後の進捗に伴い、開示すべき事項が判明した場合には、速やかに開示するという。

  • ■2023年12月期の業績予想は引き続き非開示

  • 2023年12月期通期の連結業績予想については引き続き非開示。エンターテインメント事業を取り巻く環境は変化が激しく、同社の事業も短期間に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い業績予想数値を算出することが困難なため、としている。

株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
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