9月14日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比461円58銭高の3万3168円10銭でこの日の取引を終えた。米国の8月の消費者物価指数が無事通過したことで、米国の金融引き締めに対する過渡の警戒感が後退し、買い優勢となり、日経平均は一時500円を超える上げ幅となった。自動車や電機など輸出関連の一角が買われたほか、バリュー株も堅調だった。ここ数日の手掛かり難からの循環物色という流れに変化が出てきたようだ。
こうした中、ゲーム関連を見ると、ユークス<4334>が反発。新株予約権を発行し、27億5000万円を調達すると前日に発表した。一般的には希薄化懸念で売られるところだが、将来の株価上昇を想定し行使価額を時価より高い3300円と4400円に設定したとのことで、潜在的な材料含み株ととらえられたようだ。直近の下落もあり、自律反発狙いの動きもあったようだ。
カプコン<9697>が反発。この日、Nianticと共同で『モンスターハンターNow』をグローバルリリースした。リリース当日にセールスランキングでもTOP20に入るなど、好調な出足と言えるが、引け後に発表となったもので、明日以降の動きが注目される。
また、東京ゲームショウの開催を次週に控えているが、バンダイナムコホールディングス<7832>やコーエーテクモホールディングス<3635>が買われる一方、セガサミーホールディングス<6460>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、コナミグループ<9766>が下げるなど明暗が分かれた。
このほか、ウェルプレイド・ライゼスト<9565>が大幅続落し、上場来安値を更新した。前日9月13日に第3四半期決算を発表するとともに、2023年10月期通期の単独業績予想の下方修正を発表したことが市場から嫌気される格好となった。同日赤字決算を発表したcoly<4175>は反発。直近下落していたこともあってアク抜けとなったようだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ユークス
- 設立
- 1993年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 谷口 行規
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高40億8700万円、営業利益1億7900万円、経常利益2億8200万円、最終損益13億4900万円の赤字(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4334
会社情報
- 会社名
- GLOE株式会社
- 設立
- 2015年11月
- 代表者
- 代表取締役 谷田 優也/代表取締役 古澤 明仁
- 決算期
- 10月
- 直近業績
- 売上高22億6400万円、営業利益1400万円、経常利益100万円、最終損益500万円の赤字(2023年10月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 9565