Unyte、DAO構築・管理ツールUnyteを発表 利用のための事前登録も受付開始

ブロックチェーン領域の技術開発およびDAOメンバーの貢献度可視化ツールの開発を行うUnyteは、DAO構築・管理ツールUnyteを正式発表し、利用のための事前登録を開始した。Unyteは企業のユーザーコミュニティや教育機関におけるDAOの構築を支援することで、地域や趣味など共通項を持つ人々の交流を促進し、分散型の経済圏構築に貢献していく。

 

DAOの統合プラットフォーム「Unyte」の特徴

■「Unyte」で解決できる課題
DAOは、意思決定のためのガバナンス投票やタスク遂行などの活動を参加者が分担することで成立している。一方で普及に向けた課題として、DAO組成時および参加時に必要なウォレットや暗号資産の管理にかかる手間や、多くのツールを使い分けるための学習コスト、およびDAOの持続的な活動のためのインセンティブ設計の困難さなどが挙げられる。「Unyte」は、DAOの組成および高度な運用や管理を支援することで、これらの課題を解決する統合コミュニティプラットフォーム。

■Unyteで利用できる各種機能
Unyteでは、チャットや投票、タスクの確認やトークン付与といったDAO運営に必要な作業をすべて1ツールの中で完結させることができる。

1.会員権の発行:
会員権や投票権、さらには貢献度に応じて付与されるトークンもすべてNFTとして発行することができる。また、すでにNFTを発行済のユーザーにおいては、発行されているNFTをコミュニティへ参加する際の会員権として設定することもできる。

2.ガバナンス投票:
DAOの方針を決定するためのガバナンス投票を行うことができる。従来、DAOにおける投票内容が公開され、他のメンバーからも閲覧できてしまうことで、反対票を入れにくくなり少数の賛成のみで提案が可決されてしまう課題があった。

Unyteでは準同型暗号およびゼロ知識証明の技術を使い、投票内容を秘匿したままブロックチェーン上に記録できる機能を実装し、遠慮せず意見を表明できる投票環境を提供している。また、賛成・反対に加え棄権も可能なため、少数の賛成による過剰な可決を防止できる。

3.投票やタスク遂行などの貢献に応じたトークン付与
メンバーの貢献に基づいて投票権や貢献ポイントにあたるトークンを付与することができる。タスクを完了したユーザーのデータと実績はブロックチェーン上に保存される。
また、Unyteではブロックチェーンへの保存時にデータを暗号化することで、特定のメンバーのみが閲覧可能な形式でデータを保存し、必要に応じて特定の相手のみに貢献データを開示し実績を証明するといった機能も有している。

4.参加ユーザー同士のチャット機能
プラットフォーム内でDAOのメンバー同士が会話することができる。特定のメンバーで会話ができるほか、制限したメンバー向けに特定のチャンネルのみを表示するトークンゲート機能も実装することができる。これまでチャット、投票およびタスク管理で別々のツールを使い分けなければならなかったが、Unyteを活用することで全ての活動をUnyte内で完結させることができる。

また、既にMicrosoft TeamsやSlackでコミュニティを構築されているユーザー向けに、TeamsやSlackでの発言を記録し、内容に応じてトークン付与ができる連携機能も今後実装予定。

■コミュニティ構築支援
UnyteがこれまでMedical DAOやRoopt DAOなど70を超える国内DAOへの貢献度可視化ツールの提供や、社内コミュニティのDAO化をはじめとするコミュニティの分散化支援事業を行ってきた経験から、Unyteを利用されるクライアントには上記プラットフォームの提供に留まらず、DAOの設計および運営についても支援する予定。DAOにおけるインセンティブの設計支援から運用マニュアルの整備まで、運営に必要な項目の全てをDAO運営に精通したUnyteチームのメンバーで全面的にサポートする、としている。

 

事前登録について

Unyteの利用を希望される人は、こちらのフォームから事前登録をしてほしい。

https://unyte.team/inquire