セガサミー、欧州ゲーム事業の構造改革で143億円の損失計上 「HYENAS」や未発表タイトルを開発中止、固定費削減も 24年3月期業績予想への影響は?
セガサミーホールディングス<6460>は、この日(9月28日)、主に欧州拠点におけるコンシューマ分野の構造改革を行うことを決定し、2024年3月期において143億円の損失を計上する見込みであると発表した。2024年3月期の業績予想には変更はないとのこと。「HYENAS」及び未発表の開発中タイトルの一部を開発中止するほか、The Creative Assemblyを中心に固定費用の削減を行っていく。
同社は、コンシューマ分野を成長領域の一つとして定め、既存IPのグローバルブランド化等を進めることにより、近年急速に収益拡大を実現してきた。
その一方、コロナ禍における巣ごもり需要からの反動減やインフレ等による経済環境の悪化など、特に欧州地域におけるコンシューマ分野を取り巻く事業環境の変化が急速に進み、収益性が悪化傾向にあるという。
こうした環境変化に早急に適応し収益改善を実現するため、今回、欧州拠点の構造改革の実施を決定し、同拠点におけるタイトルポートフォリオの見直しを行い、一部の開発中タイトルを中止するとともに、固定費の削減を行うことになった、としている。
現時点で決定している欧州拠点における構造改革は以下の通り。
① 開発中タイトルの中止
欧州地域の収益性悪化を受けて、欧州各拠点開発のタイトルポートフォリオの見直しを実施し、「HYENAS」及び未発表の開発中タイトルの一部を中止する。これに伴い、当該タイトルの仕掛品の評価減を実施する。
② 固定費の削減
The Creative Assemblyを中心に、当該地域の複数のグループ会社における各種固定費の削減を実施する。固定費の削減に関連して、一時的に費用が発生する見込み。なお、上記以外の欧州拠点の収益性改善施策については、引き続き検討を進めていく。その具体的な内容や影響については、決定し次第発表した。
なお、業績予想を変更しない。コンシューマ分野は、第3四半期以降に主力IPを含む複数の新作を投入するほか、プライズカテゴリーが好調に推移しているアミューズメント機器分野、映像・玩具分野は堅調に推移している。遊技機事業はパチスロ機を中心に好調が持続している。リゾート事業も各施設の稼働が堅調に推移している。
会社情報
- 会社名
- 株式会社セガ
- 設立
- 1960年6月
- 代表者
- 代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460