Sensor Tower、スポーツモバイルゲームのレポートを公開 KONAMIタイトルが収益や継続率などの面で際立ち「独走状態」と指摘

Sensor Towerは、スポーツジャンルのモバイルゲームに関するレポートを公開し、コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)がリテンション(継続率)の高さや収益の面で際立っており、レポートを執筆したHideyuki Tsuji氏は「独走状態」にあると指摘した。

モバイルのスポーツゲームは、デバイスの性能向上や大画面化に伴って、臨場感あふれる体験が可能となっており、世界的にも人気のあるジャンル。日本でも人気だが、若干異なっているという。

2023年1月~8月の世界のモバイルスポーツゲーム収益トップ10は、サッカーが5つ、野球が1つ、その他が4つだが、日本ではサッカーが7つ、野球が3つ、その他が1つの構成で、ほぼサッカーと野球が占める。

 

パブリッシャー別では、世界ではElectronic Arts、KONAMI、Take-Two Interactiveが各2タイトル、その他が4タイトルだが、日本ではKONAMIが半数を占める。さらにトップ5中の4タイトルをKONAMIが占める。

『プロ野球スピリッツA』(KONAMI)は、日本国内でのみリリースされているが、世界・日本収益でも1位となっており、世界市場でリリースされている2位の『FIFA Soccer』(Electronic Arts)との差はわずかだという。

使用状況データによると、いずれのタイトルも週あたりのプレイ時間は1-10時間が多い傾向にあるが、同作は10時間以上のユーザーが10%に迫る。同作を熱中してプレイしているファンが多いと指摘した。 

世界市場での収益2位の『FIFA Soccer』との比較でも、週あたり10時間以上のユーザーは『プロ野球スピリッツA』が上回っているとのこと。

 

また日本における収益トップ5のモバイルスポーツゲームのユーザー分布では、いずれのタイトルも平均年齢は33~34歳で共通している。野球は25-34歳の層、サッカーで35-44歳の層が多い傾向にある。

また、男女比別をみると、野球が男性7:女性3に対して、サッカーは男性6:女性4と若干女性比率が高くなっているという。

 

Tsuji氏は、ユーザーの継続率でもKONAMIの日本における収益トップ2タイトルは突出しているとコメントした。

日本のモバイルスポーツゲーム収益1位の『プロ野球スピリッツA』と2位の『eFootball2023』は、トップ5内のほかのタイトルと比較して継続率が高く、60日目、90日目においても高水準をキープ。こうした支持の大きさが収益につながっていると分析している。

 

この傾向はDAUにおいても同様で、Sensor Towerのデータによると、『プロ野球スピリッツA』と『eFootball2023』はより多くのアクティブユーザーを抱えており、ゲームが活性化しているという。

また、2023年1月から7月までのゲームのソース別ダウンロード数としては、両タイトルともオーガニックがなんと80%以上を占めているそうだ。

これに対し、『ブルーロック Project: World Champion』は広告、『eFootballウイコレ CHAMPION SQUADS』はウェブブラウザーがそれぞれ25%以上となっている。

 

【レポート】
日本でのスポーツジャンルは野球とサッカーが人気、同ジャンルでKONAMIの強さが際立つ
 https://sensortower.com/ja/blog/mobile-sports-games-in-japan

株式会社コナミデジタルエンタテインメント
https://www.konami.com/games/corporate/ja/

会社情報

会社名
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
設立
2006年3月
代表者
代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
決算期
3月
直近業績
売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)
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Sensor Tower(センサータワー)

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